男はつらいよ寅さんの人生語録 (PHP文庫 ヤ 15-1)
男はつらいよ寅さんの人生語録 (PHP文庫 ヤ 15-1) / 感想・レビュー
月讀命
私、生まれも育ちも葛飾柴又です。帝釈天で産湯をつかり、姓は車、名は寅次郎。人呼んで『フーテンの寅』と発します。俺がいたんじゃお嫁にゃ行けぬ。わかっちゃいるんだ妹よ。いつかお前の喜ぶような。偉い兄貴になりたくて。奮闘努力の甲斐もなく。今日も涙の。今日も涙の日が落ちる。日が落ちる。・・結構毛だらけ、猫灰だらけ。お尻の周りは糞だらけ。・・粋な姉ちゃん立ちションベン・・土地土地の、おぁ兄さんおぁ姉さんにご厄介かけがちなる若造です。以後、見苦しき面体お見知りおかれまして、今日こう万端ひきたって宜しくお頼もうします。
2011/01/25
kinupon
いつ聞いても(読んでも)、寅さんの言葉はしみるね・・・
2013/09/26
ヨシ
ユーモアあふれる人生語録、呟きで使いたい。寅さんとさくら異母兄妹だったんだな初めて知った。
2018/04/02
寺内町亭小天狗
『男はつらいよ』は、誰しも一度は鑑賞されたことがあると思います。人情を重きにして生きている車寅次郎は、常に弱き者の味方になって行動を取っている。『日本人の忘れもの―京都、こころここに』に記載している日本人のこころを、寅次郎家族とその仲間たちは承継しています。”人間は絶対に一人じゃ生きていけない・・・、さからっちゃいかん・・・、人間は運命にさからっちゃいかん・・・、そこに早く気がつかんと、不幸な一生を送ることになる”と妹さくらの夫・博の父の言葉があります。本書では、現在の自分の生き方を見直すことができます。
つんこ
山田洋次監督の「はじめに」がいいです。おいちゃんの「馬鹿だねぇ」も御前様の「困ったぁ」も寅さんの「四谷赤坂麹町チャラチャラ流れるお茶の水粋な姐ちゃん立ちションベン」。これらは俳優さんたちのアドリブから生まれた言葉とか。『名優は、脚本家が及びもつかぬような素敵なセリフを現場で吐くものだ。長い年月をかけて民衆の暮らしのなかで練りぬかれてきた、味のある言葉について、名優は敏感なのだろう。』 セリフのひとつひとつは映画のなかで生命を宿しているんだろう。 楽しみに一作一作見ていこう。
2014/02/16
感想・レビューをもっと見る