イギリス怖くて不思議なお話 (PHP文庫 き 8-1)
イギリス怖くて不思議なお話 (PHP文庫 き 8-1) / 感想・レビュー
ヴェルナーの日記
桐生 操は、小説家堤幸子氏と上田加代子氏の共同ペンネームであるが、残念なことに堤氏は2003年に永眠なされてしまいました。本作は両人とも健在な頃に発刊された作品となります。本作の内容は、イギリスを代表する人物にスポットを当て、彼・彼女らの関するスキャンダラスな謎をミステリー仕立てに仕上げた1冊になっています。例えば、エイザベスⅠ世に関わる『不倫勃発・世紀の謎の暗殺事件』とか、ジェークスピアの『本当の正体は誰だったのか』、魔女イゾルデ『死刑を覚悟した“魔女の告白”』等々、22の怪事件を取り上げています。
2016/04/01
キムチ
1993年刊行本だから古色蒼然たることはやむを得ないとして、今一つ食い足りない。かつて、コリンウィルソン本を読んだので、あのどぎつさから比すると当たり前でしょうね。英国といえば王室もの、奇人変人もの、自然を題材とした妖精・精霊・騎士もの。当然、そこいら辺も編まれている。私が英国・怖いといって思い出すのは切り裂きジャック、連続首なし殺人(海外TVドラマでお馴染み)その辺もさら~っと軽く書いてある。スコットランド・アイルランドを歩いた想い出からすると英国は不可思議恐怖が観光資源というのもむべなるかな!
2017/02/13
さつき
1996年に刊行された本なのでダイアナ妃の話などは古さを感じましたが、まるで知らない内容も多く面白かったです。仮面をつけて過ごしたキャヴェンディッシュ卿や偽エチオピア皇帝事件など、いかにもイギリスらしく思いました。「猟奇物語」の吸血鬼ジョン・ヘイやヨークシャーのサトクリフはあまりに残酷で恐ろしくて呆然としました。身の毛のよだつ事件や様々な謎が語られているので真夏に読むのにふさわしかったです。
2016/08/16
クナコ
初読。夏は怖い話を、とタイトル買いしたけれど、名前負け。怪奇な話というよりも、ミステリ好きの英国民を騒がせたスキャンダラスな話をまとめた本だった。一部超自然的な話もあるが、大方は当時の人間が起こした事件についての四方山話。いくつかは有名な話なので、既知だった。また本書はダイアナ妃死去前に書かれたもののようで、妃の離婚事由について長々と書いているが、著者もまさかこの後数年で彼女が事故死するとは思わなかったろう。全国的に霊的なものが好きだという英国民は、現代でもダイアナ妃の霊を呼んだりしているのだろうか。
2023/07/07
Prussian_Blue
イギリス雑学本として。出歯亀的好奇心を満たしてくれますが読んでいて愉快なものではなく。知っている事件も多いながら、あらましだけでなく本国の英国ではその事件がどういう扱いなのかを知れるところが利点かも。C
2015/11/02
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