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初ものがたり (PHP文庫 み 14-1)

初ものがたり (PHP文庫 み 14-1)

初ものがたり (PHP文庫 み 14-1)

作家
宮部みゆき
出版社
PHP研究所
発売日
1997-03-01
ISBN
9784569569925
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初ものがたり (PHP文庫 み 14-1) / 感想・レビュー

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ペグ

久しぶりの宮部みゆきさん。今までは短編集の中で脇役だった茂七親分が今回は全て主役で事件を解決する。下っ引きの糸吉、権三の仕事ぶりもなかなかで。6つの短編に登場する脇役たちもあちこちに顔を出し愛着が湧く。(白魚の目)〜白魚の二杯酢を食べない糸吉は「春の雪の粒が、みぃんな川へ落ちて、海に流れて一晩たつと白魚になる。あのちっこい真っ黒な目を見ちまうと食えなくなる」なぁんて糸吉、可愛い。人の想いを描いてみゆきさん、面白くて素晴らしいです。

2018/08/06

shikashika555

再読。 なのにしっかり覚えてないところもあり二度楽しめた(笑) 江戸の庶民の暮らしと時折起こる事件を、岡っ引きの茂七親分の目から描く。 どのエピソードもつつましくその日を精一杯暮らす 貧しい人の目線と、それをお互いの事として情深く包み込むような話の筋立て。 前回読んだ時「太郎柿次郎柿」の話が一番心に残った。 今回もやはり同じ話が頭一つ抜けた感じで印象的。 「鰹千両」は、この中では一番 穏やかな話。 良い夫婦であり、良い家族ぶりに心が温まる。 それにしても、宮部みゆきのお江戸シリーズはどれも面白い!

2021/03/06

なにょう

満足、満足。本を読むときに挿絵や装丁が重要だと思っている。ときどき、どうしてこんな装丁や挿絵にしたんだろうと首を傾げる時がある。そのてん、この本の木田安彦氏の挿絵はいい。茂七親分の酸いも甘いも噛み分けたおっかない親爺という感じが良く出ているし。なぞの屋台の親爺のなぞな感じも出ているし。★謎解きはそんなに奇怪なことはなくて、ちょいと考えてみればわかりそうなものだ。が、これがわからないんだよなあ。

2017/10/08

さこぽん

茂七親分が、頼りがいがあって面倒見がよくて、まさに ”上司にしたい” №1というところだ。 口止め料を口止め料で返すところなんて鮮やか! 惚れた。 稲荷寿司屋の親父の正体は結局なんだったのか・・・・続編もなくて非常に残念。 「いつか必ず描く」 という宮部さんの言葉を信じて気長に待ちましょう。 鰹、白魚、柿などの江戸の初ものに事件を絡ませたので ”初ものがたり” だったんだなぁ。

2013/05/28

クルミ

本所深川をあずかる岡っ引きの茂七親分が、下っ引きの糸吉、権三とともに、江戸の下町で起こる摩訶不思議な事件に立ち向かう。屋台の稲荷寿司屋と話をする中で事件のヒントを得ている。この稲荷寿司屋が面白い。どんどん料理を覚え、美味しい料理を出してくれる。楽しく読みました。

2024/11/23

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