妖かしの宴: わらべ唄の呪い (PHP文庫 み 21-1)
妖かしの宴: わらべ唄の呪い (PHP文庫 み 21-1) / 感想・レビュー
藤月はな(灯れ松明の火)
馴染みのある童謡を基に練られたアンソロジー。「花いちもんめ」の主人公の身勝手さにむかむかしていたらまさかの「ウィリアム・ウィルソン」のようなオチに愕然。「凧たこあがれ」の「凧が死ぬ」という意味に無性に悲しくなりました。「今年の牡丹」は聞いたことも唄ったこともない童謡ですが相手の命を嬲って飼い殺しにしてでも相手が欲しいが決して交わらない情の描き方が素晴らしいです。「ずいずいずっころばし」は意味が通らない歌詞を違った面から解釈を「スリーピング・マーダー」のような回想型ミステリーに盛り込んでいて興味深かったです
2013/02/15
ちょん
「水木しげる監修」という言葉に心躍りながら読みましたが、どの話も程よくゾッとするものの水木しげるの「やまたのおろち(漫画)」には及ばないなぁと(o^u^o) これわらべ唄関係ない気がしますが(⊙.⊙)(笑)
2017/06/25
ねんこさん
監修水木先生という事で、もっと妖怪的な話かと思ってたけど、実態はミステリー風味のプチホラー&世にも奇妙な物語系。一作ごとに趣向が凝らされた作品揃いではあるが、期待していた路線とは違っているなあ…。とりあえず振り返ったら俺がいた作品はびっくりした。
2015/08/17
ながめ
本全体としてはいまいち物足りないと言う感は否めない。でも、加門さんのは良かった。童謡と妖かしがテーマなので何となく先が読めてしまう作品が多かったなか、童謡も妖かしもスパイスとして上手く使ってたと思う。やっぱり加門さん好きだな、確認させてくれました
2010/04/25
ねぎまぐろ
★★
2024/07/15
感想・レビューをもっと見る