あなたに成功をもたらす人生の選択 (PHP文庫 お 42-1)

徒花

長編小説形式の、ジャンルとしては王道的な自己啓発書。『世界最強の商人』もそうだったが、オグ・マンディーノはとにかくストーリーの作り方が上手く、平易な言葉と文章でぐいぐい読者を引き込んでいく巧みさがある。この本も、話の筋そのものはそれほど突飛でも斬新でもないのだが、適度な「引き」を作りながら話が進んでいくので、すいすい読み進められる。ただ、ちょっとタイトルが凡庸すぎる感じがしないではないのが惜しいところ。

2017/12/07

れみ

保険会社でバリバリ働きキャリアを積み上げていた主人公マーク・クリストファーが会社を辞め作家を志す…という物語仕立ての自己啓発書。256〜281ページのマークのスピーチの内容がこの本で作者が言いたいコアの部分なんだろうなあと感じた。あるお友達からのクリスマスプレゼントとして頂いたもので、物語形式でマークが選択や状況の上がり下がりを経験したり不穏な展開になったり…こういうスタイルだったこともあり普段このジャンルの本を読む機会のない私でも面白く読むことができたので良かった。

2017/12/19

ほじゅどー

★★★★あなたは今、幸せで満ち足りていますか？ 鍵は選択にある。私たちには選択の自由が与えられている。現在苦悩に満ちた不幸せな人生を送っている人々は、選択肢があることを知らないだけ。自分の内側に満足と安らぎを発見できない者は、他の場所を探し回ったとしても時間の浪費。私たちの多くがネガティブな思考の繰り返しの結果、自分自身をとても小さく劣った者とみなしている。希望や可能性はいくらでもあるのに。もちろんリスクは伴う。そして尻込みしている間に好機は去ってしまう。

2014/04/03

poke

自己啓発ものだけど、小説形式になっている為読みやすい。自分の気分を他人に左右させてしまうことに対して支払う対価は極めて高価なものにならざるを得ない。ストーリーの最後はあまりぱっとしなかったけど、そんな言葉を、今、目にできただけで有意義な読書だった。

2019/05/18

KAKAPO

自分の内側に満足と安らぎを発見できない者は、それを求めて他の場所を探し回っても、時間を浪費する。幸せを外側に求めたとき、手にするのは落胆。幸せは、手を伸ばしてつかむものではなく、すでに与えられているもの、新たに与えられるものを、感謝し、喜び、楽しむこと。賢い人が幸せになるためには、わずかなものがあればいいが、愚かな人は、どんなにたくさんの富を手にしても、決して幸せを感じられない。私には、それほと多くのものは必要ない。行うべき何かがあり、愛する誰かがいて、目指すべき何かがありさえすれば、私は幸せなのだ。

2004/10/15