カウンセリング心理学入門 (PHP新書)
カウンセリング心理学入門 (PHP新書) / 感想・レビュー
かわうそ
★★☆☆☆「つまりカウンセリング心理学は実践より研究にウェイトを置くのが特徴だである。心理学はアートではなく科学である。」名著は必ずしも自分にとって面白いとは限らない。また読む機会があったら再読したい。
2021/09/06
白義
日本のカウンセリング心理学会を引っ張ってきた著者による、カウンセリング心理学を学ぶ学生のための手引。具体的な技法や理論ではなく、複数ある理論や技法を学ぶための心構えを説いている。陸軍幼年学校時代の体験がベースとなっているらしく古風な中に柔軟さもある記述で、実践を強く意識しているのが特徴的。臨床心理学と違いカウンセリング心理学は病に苦しまない健常者のためにも存在し、その応用の範囲は学校、職場、家庭と広く、その世界の一端、カウンセリングを軸にした思考法を見せてくれるため手軽な人生論として読んでも特に問題はない
2017/06/27
yuka
◆◆◆カウンセリングとは何か。これは、対人支援職であるものはしっかりとした認識を持っておく必要があると思う。しかし、意外とその認識が曖昧なままの対人支援職も多いように感じる。図書館本/購入候補/カウンセラー・相談員になりたい人の入門書としてもおすすめ。
2020/02/11
恋
臨床心理学を「クリニカル・サイク」カウンセリング心理学を「カウンセリング・サイク」と学生が呼び分けているという話しが印象的。 國分先生はこの本で、カウンセリング心理学を「care」の心理学として、治療的な意味合いの強い「cure」の臨床心理学との違いを定義している。 カウンセリング心理学とは開発・予防的な意味合いが強く、様々の立場の方への援助を行う一つの「学」なのだと。 心理学といえば「臨床心理学・治療」と考えている人はぜひ國分先生の観に触れてほしい。 この学も実に様々な治療モデルを用いる学問だ。
2019/12/18
不動 明
すっかり木田恵子さんに慣れきってしまっていた自分が読むには最初は面食らいました。なんだか軍国主義者かと思うくらい行間から“シャンとしろ!”“ビシッとしろ!”と怒鳴られ木田さんが温かい太陽としたら、國分さんは北風かのように感じる位最初は読み進めるのに抵抗を感じたのは恐らく著者に対して父親の転移を感じたからと思われます。年齢も出身も似ていたので、かなりの抵抗感を感じました。が読み進める内に著者は物凄いザックバランな方と分かりこの後の心理関係に関する学び方は理解し易かったので助かりました。
2015/09/08
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