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日本語へそまがり講義 (PHP新書 120)

日本語へそまがり講義 (PHP新書 120)

日本語へそまがり講義 (PHP新書 120)

作家
林望
出版社
PHP研究所
発売日
2000-07-01
ISBN
9784569612133
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日本語へそまがり講義 (PHP新書 120) / 感想・レビュー

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おいしゃん

最近「正しい日本語の師匠」と、林望さんの本を読み漁っているが、本作はいかんせん難しく、大学の講義のようだった。日本語は常に移りゆくもので、「正しい日本語」という定義付けはできない、ということらしい。

2014/02/24

しずかな午後

リンボウ先生をちゃんと読んだのは初めてだったが、いやはや驚くほど美文である。特に、和歌や漢詩の鑑賞文となると尋常じゃないほど美しい。本書は「日本語へそ曲がり講義」という題よろしく、日本語・日本文学にまつわる色んな蘊蓄を、時に皮肉を交えつつ綴っている。正しい漢字(そんなものは無い)を巡る「漢字は意地悪」は、自分も漢字テストの採点で苦労したので、いっそう面白かった。美しい敬語のために逆説的に「敬語を使わない」という「過ぎたるは…」もこれまでに無い視点で面白かった。

2022/05/24

西澤 隆

「昔々に確固たる『美しくぶれない日本語』があり、最近壊れてきた」という構図が好きな人は多い。でも明治の頃ルビが溢れていたなんて話しをきくと「うへえ大人が読む文章まで全部角川つばさ文庫か」とか僕なんかはぞっとしちゃうのだけどね。ルビだらけは文章に没入できないよなんて思いながらもリンボウ先生の論、漢字を国語の点差を作るネタとして使うときの不幸な取り扱われ方には深く共感。そして現代文の問題に使われるのは「悪文」という断定にも歓声。唱歌の譜割りの話しなど研究者はこんなことを考える…を覗き込むのは興味深いことです。

2018/12/13

Kaz

前半は楽しく読めたが、徐々に専門性が高くなり、少し難しかった。専門的に研究し、知識を積み上げていけば、日本語の分析は楽しいだろうなと感じた。

2013/12/24

ヘムレンしば

日本語について様々な薀蓄を語った本ですが、単なる雑学的知識だけじゃなくて、日本語の奥深さを実感できる本です。日本語は日本人らしさ日本文化そのものであるという事が良く判ります。様々な書き方のある漢字、歌い難い日本語、歴史の中で移り変わる語彙、お裾分けという言葉から判る日本人の思考、漢詩の影響、短歌、俳諧、俳句の世界など。個人的には「ん」の謎が面白かったですね。普段意識してなかったのですが、不思議な発音です。

2012/10/19

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