文明の憂鬱
文明の憂鬱 / 感想・レビュー
K
約20年前の時事問題についてのエッセイなのだが、携帯電話やロボット、狂牛病や口蹄疫、9.11などの出来事から懸念された問題が今色々と浮かんでいる。ヨーロッパでの口蹄疫の広がり方なんてコロナと一緒な気がする…発端がイギリスでないだけで。先を見通す力と物事の本質を見抜く力がすごくてビックリ…
2020/09/24
みんと
平野氏のエッセイなわけだが、うーん、、文体が固くてどうも改まった感じが馴染めず、彼のファンには心地良いのだろうが、楽しむことができなかった。内容的にも、これといって印象深いものもなく、口蹄疫で吊るされた牛の写真が妙に生々しく脳裏に焼き付いているくらいだ。とても頭のいい方なのだろうが、物事を考える視点がどこか違う空間にあり、共感する部分を見つけることができなかった。著者の他の書も読んでみたい。
2010/09/06
ACO
雑誌に掲載されていたのが10年以上前のエッセイなので話題が古いが、読みやすかった。著者の作品は、小説よりもエッセイの方が好きだ。知識の深さに脱帽。
2014/07/21
amanon
まず、著者のやけに老成した見識と文体に、まず驚かされる。初出からすると著者若干二五歳から二七歳にかけてということになる。この時期というのは、まだまだ血気盛なもの。しかし、ここでの著者の語り口は妙に達観している感じがする。ついこのあいだのことだったはずの学生時代の回想も、何だか何十年以上も前のような語り口。そもそもタイトルからして二十代の人間のものとは思えない。それはともかくとして、これを読んでいると二千年代というのが激動の時代だったということを改めて思い知らされる。
2010/05/15
ころにゃん
平野啓一郎のエッセイということで手に取ったが、なんだかぴんとこない。
2011/09/18
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