ひきこもり救出マニュアル
ひきこもり救出マニュアル / 感想・レビュー
もちもちかめ
続編をいくつか出していらっしゃるのね。納得のボリューム、説得力。真剣に仕事している方がここにも。医療者も悩み傷つきバランスを取りながらトライアルアンドエラーを繰り返して頑張っている。敬意。最後、ひきこもりの子どもに対して親を演じてしまう、のは不可避の選択肢だけれども、リアルをさらけ出すことが救いになると。でも現代では難しい。リアリティの本気は素質と環境に偶然が加わって、たまたま得られるもの。
2022/12/03
Megumi Odajima
ひきこもりとは、なんと恐ろしい現象なのか。マニュアルというから、改善することを前提に読んでいたがなかなかどうして治らない。“精神病ではないので薬は効かない”“こうしたら良い。しかし効果がなくてもあきらめない”“改善したと思ってもまたもどることが多い”“怠けているわけではないので責めてはいけない(そんな感情を持つあなたって)”。・・・家族はしんどいですね。子供の友達にも何人かいて、親御さんはずいぶんのんびり構えているなと思っていたけどそれが大事なのね。放っておいても治らないという言葉がずっしりきました。
2014/09/12
Ken39
ひきこもりがリアルな事例で書かれている。QA方式の本。関係者にはオススメしたい。大変良く書かれている。本気って本当に大事。
2016/02/21
ユープケッチャ
著者の熱量と執念深さに敬意を感じます。素晴らしい本。
2020/02/02
akagiteaching
「「治療」と「正論」はことごとく対立します。」(p210)・・・全くその通りだと思う。この本の要点の1つは、ここに尽きる。でも、この要点を理解するのは、周囲のものにとっては、かなり難しい(例:システム論的な考え1つとってもそうだ)。だからこそこれほどまでにこの本が分厚くなっているのだと思う。それはそうと、対象者と愛をもちつつ冷静に距離をとる・・・そういう著者の姿勢が見える筆致で、参考になりました。
2013/05/07
感想・レビューをもっと見る