百鬼繚乱: 新妖怪双紙
百鬼繚乱: 新妖怪双紙 / 感想・レビュー
mareureu
気鋭の妖怪絵師と円熟の妖怪研究家のタッグによる一冊。タイトル通り、図鑑パートは数多くの絢爛豪華な妖怪画が配されて圧巻。「丼勘定」「姦し」「腹踊り」といったユーモアあふれるオリジナル妖怪の姿は、一面、現代世相の洒落た諷刺画として見ることも。2015年9月11日、神保町・書泉グランデで開催された東雲先生たちのトークショーでは、気さくな語り口ながら妖怪画への深い造詣と鋭い問題意識に裏打ちされたお話に感銘を受けました。今回ご著書も読んだことで「妖怪画には伝統と様式がある」ことが少しずつわかってきた気がします。
2016/01/20
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