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怒る技術

怒る技術

怒る技術

作家
中島義道
出版社
PHP研究所
発売日
2003-02-17
ISBN
9784569625812
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怒る技術 / 感想・レビュー

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D21 レム

罵詈雑言のような記述が痛快で、読みながら何度も爆笑した。怒りを感じていながら、意識的に意識をそらすことで、怒りが体の中にたまって人間をゆがめるので、怒りはうまく出すという話。その怒りの出し方の手引書。怒りの内容をよく観察し、分析して、理想をいえば、そのまま出すのではなく、強めに演じるのがよく、そして、怒りを変質させないことも大事。また、相手の怒りにも耳を傾けることも大事。読みながら、この先生はクレーマーと呼ばれる人たちと似通っていると思った。違いは、こちらが偽善をやめたら、和解できるところだろうか。

2015/11/26

まゆら

少し前に『怒らない技術』という本が人気になったけど、こういう本が売れるという事は、日本人が如何に周囲との摩擦を生まないように怒りをコントロールする事に気を配っているかわかる。でもこの本はそのほぼ真逆で、自分の怒りを口や態度で正しく放出して日々を充実させようというような旨の本でした。中島さんの本は笑えるし、とても納得出来る。怒りが喜怒哀楽の普通の感情の中のひとつであり、無理に抑え付けたり誤魔化す事の危なさを感じていましたが、こういう本を読むと人間らしく生きていく為に怒りの放出の重要性を感じます。

2016/03/03

eirianda

怒れない人に向けた怒る技術。私はすでに第二段階の「怒りまくる」を抜けた地点にいる。え? ダメですか…。欧州人の間で鍛えられても、日本人の間で浮きまくるイタい大人を自覚しています。アイデンティティギャップに苦しむ帰国子女の友は、元気にしているだろうか…。マカオに行ったきり連絡途絶えた。彼女にこの本を読んでほしい。しかし地下鉄構内の〜しましょう、の絶え間ない放送は気にし出すと本当にうるさい。この本のせいだ。

2017/10/29

あび

人は衝突や摩擦を避けたがる傾向にあり、トラブルや厄介ごとには関わりたくないと考える。 しかしそれでは、不快感を溜め込み続ける結果を招き、最終的にはキレることで表出してしまう恐れがある。 キレることを選択しては、まともな話し合いがままらない。 効果的に相手に怒りを伝達するには技術が必要である。 そしてまた、相手の怒りを正面から受け止めることも大切だ。 本当はそんなに怒っていなくとも、演技として怒るべき時もある。 怒りをコントロールし、伝える術は是非とも習得したいものだ。

2021/03/30

ががが

この本で一番刮目したのは、「私は正しくない」という確信のもとで怒るべきだということ。怒ることの目的は現実的な利益ではなく、怒りを覚えていることを了解してもらうという一種のコミュニケーション欲求であるというところにある。怒りに限らず感情を表に出すこと、そこから豊かな情景が開けてくる、前に読んだときよりもそのことが本当によく伝わって来た。いやしかし著者のような感受性は日本ではさぞ生きにくいだろうとなと思う。怒る技術を会得するのは間違いなく修行だと思うが、感情を表出することによるメリットはあるのではないか。

2017/02/04

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