「哀しみ」を語りつぐ日本人
「哀しみ」を語りつぐ日本人 / 感想・レビュー
yumiha
夫の本棚から。悲しいを溜めて熟成発酵させた哀しみこそ、日本文化の源流とのこと。ストレートに言えない時は確かにある。本書で一番「目から鱗」だったのは、相撲についてだった。「相手を土俵の外に出せば勝ち」だと思ってきた私は、何度も何度も立ち合いを繰り返さないで、さっさと取組せんか~い!という心の声は毎度だった。でも山折哲雄氏は、「取組から滲み出てくる身体の型、あるいは精神の型を楽しみたい」と仰るのである。つまり長々とした立ち合いで、すでに駆け引きが始まっており、その場面を含めて相撲ファンは楽しんでいたのだ。
2023/10/01
ありんこ
日本的感情について語り合い、現代人の「哀しみ」の感情が希薄になってきているという話へ。身体感覚を取り戻すような教育の必要性を説いていました。共感できる部分が多かったです。
2011/05/03
いとぅー
感情の三原色…哀しみ(液体)・憧れ(気体)・張り(固体)
2009/06/23
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