<疑う力>の習慣術 (PHP新書 311)
<疑う力>の習慣術 (PHP新書 311) / 感想・レビュー
ハッシー
★★★☆☆ 東大医学部卒で、受験アドバイザー、評論家、医師、教授、映画監督、小説家という多くの顔を持つ著者だけに、幅広い知識によって導かれる多角的なものの見方は、なるほどと思えることも多いが、何事にも斜に構えるのが正解みたいな話が延々と続くので辟易する。ただ「疑う力は、判断や意思決定を妥当にするためだけではなく、創造性を高めるためにも非常に役立つ」「古代より、発明、発見を支えてきたのは、なぜだろう、どうしてこうなっているんだろうという疑う力である」というのはその通りだと思う。
2019/04/23
テツ
世界は単純にはできておらず、ありとあらゆる物事には白黒などつけられない。絶対の正解などは存在しない。人間は死ぬまで延々と、正解か不正解かではなく「よりマシだと感じる方」を自分の頭で考えて選択し続けていかなければならないのに、マスメディアで垂れ流される情報や、SNSで広まる情報だけを元にして、何の疑いももたず調べることもせずに、正しさと間違いのラベリングをしてしまうことの危うさと愚かさ。単純に信じることはせず、単純に否定することもなく、提示された情報を様々な視点から眺めることの訓練をしなければならないよな。
2022/05/12
Q
リミテッドより ●完全な善人、悪人は珍しい。ほとんどはグレーである ●疑う力があると対立軸が変わってもリスクに備えられる ●テレビ、新聞は同じ意見が多く知らず知らずに影響を受ける。そこから疑う力が奪われる ●理論と現実が違う場合もある。無理やり理論に当てはめないように ▷疑う力はこれからの時代に求められてくる能力だと個人的に思っている。情報過多の時代に自分でそれを精査し仕分けていかないと振り回されて何が何んだが分からなくなるからだ。
2019/08/29
わえ
和田秀樹氏の、物事を疑う力についての論が展開されている。
2019/08/30
らっそ
気になる一文:思い込みが強いと、自分の思い込みに一致する都合のよい情報しか覚えていられなくなる/善意から行っていることであっても、自分自身を疑ってみることは必要であろう/疑いだしたら切りがないことは、ある程度のところで見切りを付けるべきだ/文系型の発想というのは、「誰かの信者」になりやすい/より重要なことは、誰が言ったかではなく、その中身のほうだ/老害というのは高齢者がいばっていることが問題なのであって、彼らの生産性が低くて邪魔になっているという話はあまり聞かない
2011/04/02
感想・レビューをもっと見る