人生気のせい人のせい: ツチヤ教授、代々木駅前の精神科医と語る
人生気のせい人のせい: ツチヤ教授、代々木駅前の精神科医と語る / 感想・レビュー
ネギっ子gen
ツチヤ本を読んでいて、一番気になる人物が、精神科医・三浦医師。その三浦先生と「高貴な哲学者」ツチヤ教授による夢の対談である。読むしか選択肢はこの世に存在しない! ツチヤ師は本書冒頭において、かように三浦先生を紹介する。<わたしは以前から、考え方も笑いどころも一致するような気の合う人が見当たらず、この世の中にはマトモな人間がいないのかと思っていた。三浦先生と知り合って、やっと気が合う人がいたと思ったら、マトモな人間ではなかった>と。敬愛する人に対し、このような表現をあえてするツチヤ師のシャイさが、可愛い。⇒
2021/08/31
ヒロミ
哲学者土屋先生と精神科医三浦先生のまったりゆるゆる対談第一段。一見いい加減な中にも真実があるような気がするが気のせいかもしれない。土屋先生の本はけっこう読みましたが、三浦先生の本はまだ読んだことないので俄然読みたくなりました。精神科医ってけっこうゆるめな方が多いですよね…大学時代の精神科医の教授も講義の日を休日だと思って盆栽の手入れしていて奥様に指摘されて大学まで奥様の車で急行したと言ってましたから(笑)
2016/03/20
けんとまん1007
かみ合っているようで、かみ合っていない。でも、やっぱり、かみ合ってる^^という按配。字面のとおりには、受け取れないものが、とても多い。ということは、それだけ奥行きというか広がりがあるということ。確かに、人生は、たくさんの人とのかかわりがあるし、時間の経過とともに、感じ方も変わる。つまり、自分の考え方次第でもあるということだろう。この調子でいくと、何冊も続きがでそうだと思った。
2015/03/09
空猫
図書館本。「正しい人生とは何かなんて問題に答えなどない」という哲学者・土屋賢二と、「真面目に考えすぎるな、適当なところで諦めろ」という精神科医・三浦勇夫の対談集あるいは軽口による口喧嘩集、言葉のドッジボール。ものすごく無責任で矛盾した会話に見えて、急所を衝くのは上手い。各章とも一読の価値はあるけれど、一番のお気に入りは第六章「好き勝手に生きれば問題ない」。やりたいことをやってその上儲けようとか認められたいという邪心があるから迷って悩んでしまう。好きなことをやっているから人生が面白くて満足、でいいのだろう。
2015/05/05
しらぞう
著者(土屋)名を見て、いつもの詭弁に触れて気楽なひと時を過ごそうと手に取った。行き当たりばったりのテキトーな対談なんだけど、ところどころに良いことが書いてある…「欠点はさらけ出した方が良い。隠そうとするから感じの悪い人間になる」「ただ自分の好きなことをする方がいい。我慢していると、人生終えるときに後悔する」など。読んでいるうちに力が抜けていき、自分が「いい加減」になっていく…。図書館本なので、折をみて入手しなくては。ただし、そのように何かを得ようと張り切って読むこと自体が、この本の趣旨に反しているんだが。
2018/06/07
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