武術の創造力: 技と術理から道具まで (PHP文庫 こ 37-4)
武術の創造力: 技と術理から道具まで (PHP文庫 こ 37-4) / 感想・レビュー
ぺったらぺたら子
一切現代人の役に立たぬ、恐るべき知識の噴出。刀の研ぎ方や、刀の試し斬りに罪人の死体を使う際の、斬る部位の呼称を図解までしてくれる。手裏剣なんてどこで売っているのかと思っていたら、自分で鍛冶仕事をして作るとの事。とにかく知識の量と種類に驚く(しかも途方がなさすぎて笑ってしまう)が、全てが関連付けられている事がすごい。知識は単体としてあるときそれは単なる知識でしかないが、関連付けられた時それは肉体となる、という良い見本。前から気になっていた刀の強度や峰打ちの実際について知ることが出来た。凄い本。
2018/08/11
なつきネコ@中の人だよ!
今回も甲野さんの知識が爆発。刀と手裏剣が中心で、それぞれの知識が奥深い。私も手裏剣術は昔、やっていましたが、離れるとコツが忘れてしまう。しかも、離れるほどに難しい物を十間の距離を当てるのはスゴい。しかし、同じ針型でも、いろいろあるな。釘型、火箸型、短刀型、槍穂型、私は火箸型でやっていたけど、他の手裏剣も試したくなる。多田さんの刀知識が素人な為に甲野さんの語りが進む。刀にかける日本人に拘りがスゴい。ここまでの拘りならよく斬れる刀になるだろうな。しかし、甲野さんから聞く数々の武士達の逸話には引かれてしまう。
2018/03/25
イチ
武術の創造力というタイトルだが、実際は日本刀などの武具に関する本。刀の材質や鍛冶に関すること等、正直マニアックすぎる。
Eikiti Eikiti
好きな人には 面白い本 古武術 とか いろいろ すごいw
2005/10/24
半木 糺
古武術研究家として著名な甲野善紀氏と作家の多田容子氏の対談本。「捻らない・タメない・うねらない」という古武術の身体操法から手裏剣術と桑田投手のフォームの共通性、果ては日本刀の構造まで、内容は多岐に渡り、かつ深い。スポーツや介護の面から日本古来の身体性や体の動かし方が昨今注目されているが、その意味でも甲野氏の活動は非常に興味深い。
2005/04/18
感想・レビューをもっと見る