日本を創った12人 (PHP文庫)
日本を創った12人 (PHP文庫) / 感想・レビュー
サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
日本の独自性を築いた人物として選定した12人の選び方が興味深い。信長や家康など、誰がみてもなるほど納得という人物に加えて、架空の人物である光源氏や、私が全く知らなかった石田梅岩、秀吉ではなく石田三成が選ばれるなど、著者の歴史への視点が面白く思えた。石田梅岩は「日本のCSR(企業の社会的責任)の原点」として最近再評価されているようだ。気になる人物である。★★★★
Tadashi_N
納得できる12人の人選。でも光源氏は意外だった。
2017/05/06
とみやん📖
堺屋太一さん、お亡くなりになったので、作品に触れてみる。 今の日本に多大な影響を及ばした人(一部、作品上の人物もいるが)12人を紹介し、解説するというもの。 読み物としては純粋に面白かった。著者の達見と感じる部分も多々ある。光源氏、石田梅岩の影響度は正直眉唾。逆に最も印象的なのは石田光成。プロジェクト型の歴史的人物とは!光成の苦労が偲ばれる。 歴史上の人物を、現代のサラリーマンの立場で例示してくれるのが分かりやすく面白い。
2019/08/06
Yuma Usui
古くは聖徳太子、最近では松下幸之助など日本人の考え方や政治経済に影響を与えた12人の考察。池田勇人の所得倍増計画は高度経済成長の象徴的なもので興味深い。石田梅岩の残した「ちゃんとイズム」が現代日本の足を引っ張っているとする解釈は意外だったが納得。
2018/08/06
よしよしニャンコ
何年か前、大手新聞社から社長宛てに送られてきたアンケートを、なぜかヒラの私が関係部署に意見を伺いながら回答案を作り稟議するということがあり不思議でしかなかったが、この本の光源氏の章を読んで腑に落ちた。トップが細かいことに口出ししないという風土は日本ならではらしい。また、国民や自治体の中央集権的お上意識は徳川家康の参勤交代から育まれ、規制が多くコスト高な国の体質は大久保利通や渋沢栄一の思想の残滓だし、いい加減ないいとこ取りが上手いのは聖徳太子の神仏習合に遡れる。 石田三成は少し格下ではないかという気はした笑
2023/04/12
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