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杉浦日向子の江戸塾 (PHP文庫 す 13-1)

杉浦日向子の江戸塾 (PHP文庫 す 13-1)

杉浦日向子の江戸塾 (PHP文庫 す 13-1)

作家
杉浦日向子
出版社
PHP研究所
発売日
2006-05-01
ISBN
9784569666327
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杉浦日向子の江戸塾 (PHP文庫 す 13-1) / 感想・レビュー

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優希

面白かったです。江戸のあれこれについて、江戸時代と縁のある人たちと対談しています。江戸時代と今の時代の価値観や考え方の違いなどを知れるのが楽しい。江戸庶民の生活などが生き生きと感じられ、当時の様子が浮き彫りになるようでした。江戸時代がますます身近になったのと同時に、より興味が深まりました。

2016/12/14

Roko

江戸の暮らしって、人間的でありつつも合理的で、これぞ人間らしい暮らしだなぁって感じます。現代のような、家族単位で閉じこもる生活じゃダメなんだなってことがよくわかりました。貧乏長屋みたいにあけっぴろげに生きていたら、家庭内暴力や孤独死とか、悲惨なことが起きづらいもの。人はひとりじゃ生きていけないんだからねぇ。家と家の距離が近くて、隣で何を食べているのかもにおいでわかっちゃうし、赤ちゃんが泣いているのも聞こえるし、みたいな下町で育ったわたしにとって江戸の暮らしは、とても親近感がある暮らしだなぁと思えるのです。

2021/11/12

ぶんぶん

【図書館】杉浦日向子が友人6人(北方謙三、宮部みゆき、山崎洋子、田中優子、石川英輔、高橋義夫)と江戸のあれこれを対談する江戸ワールドが炸裂する対談集。 意外と知られていない江戸の生活様式に目からウロコの新事実。 聞き手が手練れであるため、その都度、新たな発見が。 ますます日向子に夢中になる一冊です。 第2弾も有る様なので、そちらも読んで見ようと思います。

2022/09/06

Shoko

「江戸に住んでみたいな〜」本を読んでの感想は、まず それでした。額を合わせるほどの人口過密で、プライバシーはなさそうなこと、火事が頻繁にあって焼け出される危険性が高いこと、医学が今のように発達していなくて、子供の死亡率が高かったことなど、現代よりも不便なことは他にもたくさんありそうだけど、それでもなお、惹かれるほどに、江戸には魅力がたくさんありました。江戸への案内人の杉浦日向子さんと、時代小説の書き手などとの対談集。楽しかったし、勉強にもなった。

2018/04/19

シュラフ

目から鱗が落ちる思いの一冊・・・江戸時代の庶民のライフスタイルを知ることで現代の問題点が見えてくる。女性の自立に関するくだりが興味深い。男が働き、女は家を守る、だから男は女よりも偉いというのが男尊女卑の価値観である。だが、江戸時代はもう少し男女同権だったように推察されるという。女の精神的な自立は経済的な自立によるもの。町全体が子供を共有財産として育てたからこそ女が働くことも可能であった。男が働かなければ女が働く。現代政策の解として、保育所の整備→女の社会進出→女の自立→男の過労問題の解消、あたりだろうか。

2014/10/04

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