戦国の忍び 司馬遼太郎・傑作短篇選 (PHP文芸文庫)
戦国の忍び 司馬遼太郎・傑作短篇選 (PHP文芸文庫) / 感想・レビュー
優希
短編集なのでサクサク読めました。戦国時代、武将たちが命を削る裏で暗躍して凄惨な戦いを繰り広げていた忍びたち。無償の功名主義である忍者という特徴を浮き彫りにし、忍者の光と影を描ききっていると思いました。忍者の魔性と人間臭さが感じられます。伊賀忍者の歴史あり、活劇あり、ロマンありで面白かったです。
2015/12/21
たいぱぱ
忍者がテーマの司馬さんの短編を集めたPHP文庫オリジナル短編集。賤ヶ岳の戦いなど、史実の裏で繰り広げられた闇の死闘にわくわくする。司馬さんは磯田道史さんがびっくりするくらい資料を調べていたらしいので、想像の世界のどこかに史実があるかもしれない。それもまた歴史小説の浪漫。知ってる地域(忍者の名前になってるので)がたくさん登場するのもわくわくする要因のひとつ。
2019/11/04
AICHAN
図書館本。『絶対貧困…』で半ばフリーズした私の頭が少しほぐれた。でも、『絶対貧困…』が頭から離れない。忍者と呼ばれる下忍たちも絶対貧困の者たちであったろう、などと考えてしまうのだ。
2017/07/09
金吾
忍びの短編5作です。化生の者として、一般の人との違いがそれぞれ書かれています。「忍者四貫目の死」「最後の伊賀者」が良かったです。
2024/11/12
そうたそ
★★☆☆☆ 司馬遼太郎さんの忍者ものを集めた短篇集。忍者ものといえば、山田風太郎氏が真っ先に思い浮かぶ。その点、司馬遼太郎が忍者ものを書くというイメージはあまりないので、意外ではあった。とはいえ、作品数はそれほどないとのこと。全体的に司馬さんの他の作品に比べると、やや面白味に欠ける気はした。やっぱり得意分野ではなかったのかな、と思う。「忍者四貫目の死」あたりは忍びの世界の奥深さを痛感させられる秀作だとは思うけれど。後は「伊賀者」が意外にもエンタメ色が強かったのが印象的。興味があれば読んでみるも良し。
2014/08/21
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