KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

モーリスのいた夏 (PHP文芸文庫 ま 2-1)

モーリスのいた夏 (PHP文芸文庫 ま 2-1)

モーリスのいた夏 (PHP文芸文庫 ま 2-1)

作家
松尾由美
出版社
PHP研究所
発売日
2011-09-17
ISBN
9784569677262
amazonで購入する Kindle版を購入する

モーリスのいた夏 (PHP文芸文庫 ま 2-1) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

マク

モーリスが何故かとても可愛らしく感じた。一応人くい鬼とのことだが、人を襲うわけでもないし、そもそも人以外も食べる? 死んで間もない存在にしか興味がなく、食べられた?存在は宙に浮かんでから消える。 一種の神様的な存在だと思う。 モーリス含めて全体的な雰囲気がとても素敵。本書はモーリスが気に入るかどうかで好き嫌いが別れるかも。

2013/05/23

とも

★★★★絵本作家モーリス・センダックのオマージュ作品。したがって当書で登場する人くい鬼モーリスは、『かいじゅうたちのいるところ』の「かいじゅう」であるが、やさしいかいじゅうである。またモーリスは、「人くい」ではあるが決して自分から人は殺さない。もうひとつの設定は、子供にしか見えないということ。子供から大人への移る端境期、その微妙な年端とミステリー要素をうまく、作品に仕上げた作品となっているが、全体的にはしっかりと絵本的な空気感が残っている。夏の避暑地で読むのに最適な1冊かもしれない。

2018/08/04

ネムコ

「人くい鬼」なんていうからファンタジーかと思ったら、結構ガッツリ、ミステリーでした。ちゃんと(?)人も死ぬし。主人公の少女ふたりの心情も入り込みやすく、一夏お金持ちの優雅な別荘で過ごした気分を味わえました。松尾さんは「ハートブレイク・レストラン」で良い印象を持っていた作家さんでしたが、改めて追いかけたみたくなりました。

2014/02/20

みすまりも

予想外に面白かった!子供にしか見えない「モーリス」。ファンタジーかと思いきや、しっかりミステリー。なのに謎解きに大きく係る「モーリス」の存在。少し寂しく、少し悲しく、でも心温まるひと夏の体験。

2015/11/08

如月小町

表紙の裏の本文の抜粋に惹かれて読み始めた。 「人くい鬼モーリス」の正体をしりたくて。ミステリーとしてはいま一つだけど、ひとり生き残ってきたモーリスの孤独を思うと胸が痛む。ファンタジーというより、私の中では絶滅危惧の動物の最期に立ち会った感じでした。

2014/12/23

感想・レビューをもっと見る