去年はいい年になるだろう(上) (PHP文芸文庫)
去年はいい年になるだろう(上) (PHP文芸文庫) / 感想・レビュー
dr2006
主人公が作者本人で自らの出版物や家族の話など現実を語っている。それはエッセイじゃないの?と思いきや、タイムマシンでやってきた人間型ロボットが圧倒的なテクノロジーで世界中の武力紛争を制圧し、起きるはずの災害やテロも未然に防いでゆくというドSFだ。歴史の改ざんは多くのパラレルワールドを生む。作者好みの姿をしたアンドロイドは28年後の自分からのメッセージを携えてきた。そこに書かれた未来とは…。過去に出版されたSFが予見した未来と今とを突き合わせた時、そのGAPにモヤモヤするのは自分だけだろうか。このまま下巻へ。
2024/03/31
きっしぃ
主人公は作家の山本弘。2001年9月11日にやってきた"ガーディアン"と名乗るアンドロイドたち。テロを防ぎ、歴史を変えるガーディアンたち。山本弘のもとにやってきたカイラという美少女アンドロイドが持ってきた未来の自分からのメッセージと、未来の自分が書いた作品。「アイの物語」や「神は沈黙せず」などもストーリーに絡んできて、読んできた読者にとっては嬉しい展開。そして、山本弘ってこんな人なんだ?とエッセイのような部分も。早速下巻も!
2018/11/02
PSV
山本wwwついに本人登場ですね、満を持して。まったく関係ないけど、映画監督のギレルモ・デル・トロと山本弘って、ちょっと似てると思うんです。二人とも情熱的というか、直情的というか、思ったことはすぐ形にすると言うか、そのものを作る姿勢ってのが。だから、山本弘脚本、ギレルモ・デル・トロ監督の怪獣映画とかあったら絶対観たい、観るしかない。よし、「パシ・リム2」はそれでいこう、と妄想する日々。まあとりあえず、下巻を読もう、はい。 ★★★★☆
2014/02/09
緋莢
2001年9月11日。ハイジャックされた飛行機がワールドトレードセンタービルに突っ込み多数の死者を出すテロが発生・・・するはずだった。それを未然に防いだのは「ガーディアン」を名乗る、24世紀からやって来たアンドロイドたちだった。圧倒的な力を持つ彼らは世界中の軍事基地を制圧、武器を無効化してしまった。歴史を変え、多くの人間を救い、幸せにすると宣言するガーディアン。SF作家・山本弘の元にもガーディアンの内の一体がやって来て・・・
2015/09/13
リキヨシオ
「去年はいい年になる…だろう」…何とも不思議な題名で、物語の主人公は小説家「山本弘さん」…著者本人という何とも不思議なSF小説。2001年世界に衝撃を与えた米国同時多発テロ…を未然に阻止した「ガーディアン」と名乗るアンドロイドが登場した。400年先の未来からやってきた500万体のガーディアン達は、圧倒的な平和的な価値観で世界の国家戦力の無力化して、これから発生する自然災害の予告と犯罪の阻止を10年間実行して、人間達の真の平和の実現のため活動を開始する…という何とも不思議なストーリー。下巻でどうなる?
2015/08/14
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