みんなの図書室 2 (PHP文芸文庫)
みんなの図書室 2 (PHP文芸文庫) / 感想・レビュー
ヴェネツィア
シリーズの2冊目では47作品を紹介。今回は20勝(読メ登録済み)18敗9分け(既読だが未登録)。未読で、以前から気になっていたものは『若き数学者のアメリカ』と『ガラスのうさぎ』。また、これまで全く注目してこなかったが、ぜひ読んでみたいと思ったものは『利休にたずねよ』、『鉄の時代』、『星新一ショートショートセレクションならわれた星』など。読み巧者の小川洋子さんは、また薦め上手でもある。ただし、多分にネタバレ傾向にあること も否めないが。
2019/06/13
やすらぎ
人が作った本の世界は果てしなく、扉の向こうの深遠へとつながる。各々が感じる視点に立って物語のことばを一つひとつ掬って、心の中に描いていく。柔和な微笑みを探しながら、この一瞬を、先を見据える視点を、積み重ねてきた過去を、刻まれるほどに豊かな日々を見つめている。本を開けば大切なことは伝わっていく。閉じれば現実に戻ってしまうけれど、皆は気づいている。出逢う前には見えなかった景色が美しいことを。今が永遠ではないことを。どんなに幸福でも悲惨でも歩み続けるしかないことを。その先は頁を捲らなければ誰も知り得ないことを。
2023/04/02
アキ
小川洋子が語りかける本へのまなざしがとてもあたたかく、読んだ時の率直な感情がそのまま伝わってきて、読みたくなる本多数。「青べか物語」山本周五郎から「ハツカネズミと人間」ジョン・スタインベックまで47冊の書評。ここで取り上げられた小説を読んだ後に、もう一度読んでみよぅ。2009から翌年にかけpanasonic melodious libraryで放送されたもの。著者が「小説を書きたくてしょうがなかった昔の自分の心情を思い出し、彼女の言葉が胸に突き刺さってくるよう」と言う『二十歳の原点』を読み返したくなった。
2020/06/07
蒼伊
書評集というほど堅苦しくなく、小川さんの人柄がにじみ出るような優しい読書感想本。また読みたい本が増えてしまいました。
2014/05/02
芽
第一弾がとても良かったので第二弾も読了。またまた読みたい本が増えてしまった!
2014/06/11
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