ウエザ・リポート
ウエザ・リポート / 感想・レビュー
onasu
息子らの学費は執筆料で賄ってやるよ、てなかなかに勝ち気な宇江佐さんの97年〜07年のエッセイ。 ワープロの使い始め/宇江佐流には笑、携帯の購入、て辺りはひと昔前も後日の書き添えには笑。 ところが、当時書かれた作品の話しになると、そうは感じない。江戸の世に、いつ触れようが昔日のこと、それもあるけど、執筆時の時勢を描いたものは古びるのだとか。 エッセイはすべからく自慢話、宇江佐はウエザーのもじり、とあとがきでも威勢がいいけど、年波にため息もついているよう。 宇江佐好きなら、どうぞ。続編は後日にでも。
2014/02/28
楽駿@新潮部
川崎図書館本。タイトルからして、笑かして下さるところが宇江佐さん。ごくごく、普通の主婦感覚で、しかし、しっかりプロの物書きとしてのお仕事をされてきたのだなぁ、と、これを読むとしみじみ。時間がない、とか、それだけの才がないとか、言い訳をして、書かずに済ませた長い時間。私も、宇江佐さんの様に、覚悟を決めて、書き続ければ良かった。そんな風に思わせてくれた1冊。書くことを楽しめたなら、形になっても、ならなくても、後悔はないはずだから。さて、今になると、これを書きたいと思うお題が、思い浮かばない。猫の話だけは別だが
2022/09/13
さなごん
途中でリタイア。「私なんて」みたいのが続いてて読んでてしんどくなった。エッセイから入ってだめだの人はあさのあつこさんに続いて2人目。うーん。小説を読んでからエッセイがいいのかもねえ。
2015/11/24
ひさか
1997年〜2007年にかけて発表された119のエッセイを7章に分け、あとがきを加えて、2007年12月に刊行。作家業のこと、世相のこと等々を歯切れ良く、語る宇江佐さんは、楽しそうに見える。小説と同じく、エッセイも一級品だ。
2016/03/08
柊
「宇江佐」さんをずっと「うえさ」さんと読んでいた。「ウエザ・リポート」というエッセイを書くため、ペンネームを決めるとき「佐」は濁音にされたとか。「私はとりあえず頑張っている。あんたらも頑張りなはれ。」とあるが、パキッとした気の強さが随所に感じられるエッセイだった。
2013/04/26
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