プロを目指す文章術
ジャンル
プロを目指す文章術 / 感想・レビュー
Moca
要するに、色んなジャンルの本を参考にして、小説を執筆することが重要である。どんなキャラクターのポジションと行動を考えて、どんなことが起きるのかを予測して書くことも必要である。 村上春樹や山本周五郎は参考になれない作品があるけど、それは個人の好みである。
2022/02/03
よし
「伊豆の踊り子」、山本周五郎の短編、村上春樹の翻訳など、文章のよさを見直した。これは優れた小説指南書と言える。随所に、小説の面白さの法則?に納得!・・「「恐怖」と言う言葉を使わずに恐怖を描く。これが小説の極意だ。」「歴史小説は一種の青春小説だといっていいだろう。若者が大人になっていく成長のドラマ。」・・「竜馬が行く」はまさにそれ。「今の若者たちは病んでいる。だから中世の農民のようにファンタジーに逃避し大人になることを拒否して、子どものようにおとぎ話(フェアリーテイル)の中に夢を求めるようになった。」
2015/10/11
菊蔵
最近、文章の妙というか作家によっての色とか、同じ言葉なのに操る人によってどうしてこう世界観や雰囲気、著者ならではの独特さなど出るのかなーということをつらつら考えていて、そういや文章術というものは読んだことなかったなーと思い図書館でなんとなく借りてみた。予想以上の面白さに夢中になって読んでしまった。この通り書けたらそら新人賞くらい取れるのだろうけど、そこはそこ、そんなに単純ではないものなのは理解できる。大学で教えていただけあって非常に分かりやすく時にウィットに富んだ文章にも噴出さずにいられなかった。
2013/04/04
subuta
冗談交じりで自信満々の弁を述べる前書きが印象に残った。
2020/10/22
いっち
文章術というよりも作者自身の文章に対するあり方のようなものだ。しかしそのあり方が面白い。恐怖という言葉を使わずに恐怖を描く。無駄を省く。大学の講師だけあって小話にも興味を惹かれる。村上春樹、高橋源一郎をライバル視しているようだ。
2014/08/06
感想・レビューをもっと見る