なぜ犬は「ポチ」なのか?
なぜ犬は「ポチ」なのか? / 感想・レビュー
ばりぼー
「飲み屋で御託を並べているオヤジ程度」の「知っているからって一文の得にもならない戯れ話」を綴ったもの。なぎら健壱さんて、胡散臭さでは高田純次氏と双璧という感じなので(笑)、そのギャップが楽しめます。「チノ・パンツとはチャイナ・パンツのこと」「カウボーイの穿くジーンズは、ラングラーと決まっている」「ガラスは結晶構造を持たない粘りっ気のある液体」など、それこそ飲み屋のカウンターで、何かの拍子にさりげなく披露すると垂涎の的になれそう。ただし、「丁半の確率は1/2ではない」なんて大嘘もあるので要注意です(笑)。
2016/03/22
印度 洋一郎
ちょっとした豆知識、ちょうど居酒屋(高級なクラブやお洒落なバーはダメ)でのんべんだらりんと飲みながら、「ねぇ、こういう事知ってる?」と話すと「ほほーぉ」と感心してもらえるかもしれないような小ネタ、薀蓄を綴っている。この手の題材は語り手によっては嫌味になる危険も孕んでいるが、著者のなぎら健壱の語り口が聴かせる。正に話芸の域に達している、ひょっとしたら、他の人が語ると「だから何? 」かもしれない薀蓄も、「へぇ~」と感心してしまう。薀蓄語りは人格が出るものなのかもしれない。
2014/07/22
MATSU231
どうして、どうして、けっこうタメになりましたよ、なぎらさん。
2010/01/12
ちいくま
役に立たないことを知ってるって、人生をちょっと豊かにしてくれそう。アソビの部分っていうか、ぎちぎちでない余裕の部分みたいなところが感じられるような人柄に憧れます。よってお正月はのんびりとこの本から。
2015/01/01
西澤 隆
「ためにならないでしょ?」という帯。謙遜じゃないですよ(笑)。謎がすっきりとける雑学ではなく、たとえば隣で呑んでるオヤジの話しが妙に面白そうで、耳をそばだてて聞いているのにいいところで話しが違う方向に行っちゃう。そんな肩すかしがたくさんある、まさに呑みながら聞いているような本。とはいえコンビニによく並んでいる軽い雑学本とあきらかに違うのは、語っているのが「なぎら健壱」だということなんだな。やっぱり話しには話す人の色がつくのです。とはいえ、ジーンズをGパンと呼ぶ正当性など、興味深い雑学もけっこうありますよ。
2014/04/26
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