近衛家 七つの謎
近衛家 七つの謎 / 感想・レビュー
ムカルナス
近衛文麿・文隆にまつわる史実を丹念に追及していくと背後に敵対する軍部や共産勢力が見え隠れする。近衛内閣は尾崎秀実の共産勢力に絡めとられ道を誤る。後に近衛上奏文で過ちを謝罪し共産勢力に対する警告を発し早期の戦争終結を促すが軍部に抵抗される。長男・文隆は小野寺信と連携して蒋介石ルートでの和平を模索するが汪兆銘擁立派に潰される。父子は確かに誤りもしたし目立った功績はないが、黙して語らず、死人に口なしをいいことに父子を批判することで真実を隠蔽しようとした人間がいると思われる。本書ではその徹底解明までいかず残念。
2016/12/01
若黎
図書館本 なんとなく後味悪い。。。 積読本にプリンス近衛殺人事件、夢顔さんによろしく、細川日記があるから、探して読むか。。。どこに置いたっけ?やれやれ。
2023/06/25
海
どの章も途中までは話が大きく展開するのに、終わり方が尻すぼみで拍子抜けする。文隆氏のハニートラップの章は下手な小説みたいなエロ描写があって失笑レベルだった。せっかく文隆氏の奥さんや弟の話を生で聞けているのに、それが活かせていない感があり残念。
2011/11/04
兵衛介
西木正明「夢顔さんによろしく」を徹底批判している。文隆の手紙にあった夢顔さんとは誰だったのか。西木氏とは全く違った推論を下している。
2010/06/12
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