身もフタもない日本文学史 (PHP新書 612)
身もフタもない日本文学史 (PHP新書 612) / 感想・レビュー
鱒子
図書館本。もっと古典を読みたくなる良本。1章〜7章までは、世界最古の古典文学 源氏物語〜江戸時代。私は物語の途中で和歌や漢文が入ると、読み飛ばしちゃうのですが、著者の清水さんもそうらしく、「こんなすごい人でもそうなのか!」と なんか嬉しい。でもやはり私はこれからも読み飛ばし続けるでしょう(^Д^;) 8章以降の近代文学史は、著者自身も書いておられる通り、かなり駆け足です。しかも毒舌炸裂だぁ(^^;)
2018/03/12
かんらんしゃ🎡
清水氏の真面目な文学史。いつもの笑える面白さは排除している。作品の生まれた時代や結びつきが判り、作者と作品を横糸でつなぐだけの受験知識が少し肉付けされる。明治以降では、捨て身の毒舌。文豪を切り捨てる笑えない面白さがあった。
2017/12/27
ずっきん
「日本文学は負けたもん勝ち」本当に身もフタもなく砕くわ、ぶったぎるわの解説書。一般大衆のわたしの読書欲は非常にそそられました♪これは古典が読みたくなる。江戸の大衆文学にもたっぷりページが割かれていて嬉しい。近代文学は駆け足だが、毒もユーモアも三倍増しで駆け抜ける。「みんな自分しか興味がない」「政治パンフレット」「お坊っちゃま達のヘンな文学」もはや痛快(笑) 著者さんとはウマがあうのかもしれない。それだけではなく、目から鱗を何枚も落としてくれた。恥ずかしながら忌避していた芥川と漱石読みたし♪
2018/03/14
kozy758
『源氏物語』から現代のエンタメ作家までとてもわかりやすく、清水流にひもといてくれた。好作品である。世界の宝である『源氏物語』を持つ我が国の文化に誇りがもてる。『源氏物語』は苦労して読んだだけに、素直にうれしかった。余談もおもしろい。著者も世界文学全集持っていて、3割しか読んでないそうだが、私は6割は読んでいて、著者の知らない世界も知っていることになるので少し誇りに思った。『戦争と平和』は読む価値大いにある。
2016/01/29
遠藤三春
源氏物語から近代現代の大衆文学までの日本文学史の解説。『源氏物語』の物語としての偉大さや、短歌のやり取りが今のメールであったり、紀行文学が田舎の悪口ばかりであったり、十返舎一九が「著作料で生計を立てた最初の人物」であったりと文学史の流れだけでなく、雑学的な部分でも楽しめた。あ、近現代の作家は自己中だというのには超同意
2011/08/17
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