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レアケース (PHP文芸文庫)

レアケース (PHP文芸文庫)

レアケース (PHP文芸文庫)

作家
大門剛明
出版社
PHP研究所
発売日
2014-01-10
ISBN
9784569761282
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レアケース (PHP文芸文庫) / 感想・レビュー

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はつばあば

大門さんの本は本当に考えさせられる。今度は生活保護。昔は「御上の世話にはなりたくない」と年金さえもらわなかった祖父。今ならアホちゃうかと言われるだろう。それと同じように生活保護を受けなかった人もいる。今じゃ貰って当たり前のようだ。人と人の繋がりが希薄になって助け合うってことさえない。生保担当者の3K以上の過酷な仕事内容に もかかわらずこの本が読み易かったのはねずみ小僧が登場したからかも。そして我が居住地のお隣の大津、爺様と同じ年の私のいとこもその市役所にお世話になっていたからよけいにノレマシタ(#^^#)

2019/04/04

Take@磨穿鉄靴

大門剛明氏は初かな。生活保護、ねずみ小僧がテーマのお話。正直生活保護受給者にあまり良い印象はない。向上心が感じられないから。この作品を読んでもその印象は変わらず。もちろん大切なセーフティネットなのは理解出来る。それでもね。一方ねずみ小僧の精神は立派だと思う。ただお金をばらまくのでは無く必要な物資、未来の為の道具等を与えるなどは理想だと思うし行政もそれにより近付けて欲しい。関係無いけど自分がタバコやめたきっかけは金銭面から。賭け事も。んん働かないで他人様のお金で吸うタバコやパチンコは楽しいのかな。★★★☆☆

2019/06/06

takaC

何年か前に初めて読んだ大門小説がこれだったから思い入れが深い。しかし、一通り大門小説読んだ後にこの文庫を手に入れてもう一回読んでみたけど、残念ながらベストオブ大門ではないな。

2015/02/02

いつでも母さん

普通の家庭で育った新卒ケースワーカー君の毎日を(帰宅後は疲れ果て眠るだけ)観た。新人なので保護者に同情しないから配置は、世のあれこれに疎い新人にはちょっと過酷かと・・本当に保護費が必要なのに申請しない人や無知で知らない人の方が多い?が、旨く頂いちゃってる人の事が目に着く実態は如何!しかし、この作品はそこを上手に事件と絡めてる。『ねずみ小僧』(義賊だからってベタ過ぎる)は笑えたが、お金ではなく本当に必要な物を!これは理想だが実際には難しいでしょ。でも野口医師を憎めず、桃子の先が楽しみだ。復活ねずみ小僧か!?

2015/07/02

きのぴ

生活保護担当のケースワーカー・石坂壮馬は、生活保護を悪用する者たちの存在に、制度の矛盾を強く感じていた。そんな中、あくどく稼いでいると評判の者から金を盗み、貧しい人々に金を配る「現代のねずみ小僧」が話題になるー。切実に保護を必要とする人がいる一方で制度を悪用する人もいる中、ケースワーカーだけで保護が必要か否かを判断するのは到底無理だと思う。二代目ねずみ小僧のようにその人に本当に必要な最低限の物を与えるのが一番だと思うけれど、それが実現するのはなかなか難しそう。

2022/06/19

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