私訳 歎異抄(たんにしょう) (PHP文庫)
私訳 歎異抄(たんにしょう) (PHP文庫) / 感想・レビュー
森林・米・畑
歎異抄とは聞いたことがあるがよく知らなかった。浄土真宗開祖の親鸞の教えを後世に正しく伝えるために弟子の唯円が著したとされる。その原典を五木寛之さんが自分なりの解釈?で私訳したもの。阿弥陀仏、本願、念仏・・よく分からなかった。が、この鎌倉時代は新仏教が多く出来た頃なので、そちらに興味を持った。もう少し知識を得てから読み直したい。
2023/10/08
こちょうのユメ
「善人なおもって往生を遂ぐ いわんや悪人をや」この有名なフレーズ。私たち人間はことごとく深い業を背負った悪人であり、わが身の悪を自覚し嘆き「他力」の光に心から帰依する人々こそ、仏にまっ先に救われなければならない対象、という。親鸞は、阿弥陀仏は善悪かかわりなく、人々を救うと約束されたから、浄土にいくために念仏せよと教える。「他力」に救われて極楽浄土へ導かれる道は、ただ念仏する以外にはないようだ。本書はなじみやすい訳であり、格調高く美しい。著者によると『歎異鈔』とは、唯円の悲しみと嘆きの書だそうである。
2022/11/20
シュンスケ
親鸞の言ってたことを、唯円という人がまとめた本。浄土真宗のエッセンスが書かれている。阿弥陀仏は「どんな悪い奴でも絶対に見捨てないから!」と心に誓った仏で、その思いに応える言葉が「ナムアミダブツ」。この自分はいろいろ屁理屈ばかりこねて、自分でその救いの手を無視してるのかもしれないが、顔色ひとつ変えないであろう阿弥陀仏はマジで優しいんだと思った。ごめんなさい、そしてありがとう。
2016/06/05
Yuzu
歎異抄は浄土真宗の興祖・親鸞が生前言ったことを弟子がまとめ綴ったもの。家が浄土真宗なのでちょっと興味もって読んでみた本。わかりやすく書かれている。絶対他力という考え方。ナモアミダブツを唱えれば救われるという考え方。徹底してると思った。どんな悪さをしても念仏さえ唱えれば許されるということを曲解して悪事を働く本願ぼこりは危うい方向にいきかねないと思った。そのあたり日本は仏教だけでなく神道があるから、モラル崩壊が起きずにバランスが取れてるじゃないかと思う。カトリックとプロテスタントみたい
2017/02/05
Taka
浄土真宗の親鸞の言葉をまとめた歎異抄を、五木寛之流に訳したもの。大変読みやすい。人は生きている間に欲望や執着、死の恐れなどから解脱することは難しい。「ナムアミダブツ」と唱え、阿弥陀仏に頼れば、厳しい修行をしなくても死んだときに極楽浄土に行けますよ。善人だけじゃなくて悪人もですよ。むしろ悪人こそ救われるべきですよ。という内容。ザ・他力本願な宗教で勉強になったけど、内容自体は共感できなかった。こんなのを信じたやつらが戦国時代に一向一揆とか起こして国を滅ぼそうとしてたんだからとんでもねえわ。
2016/09/14
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