銀色の絆(下) (PHP文芸文庫)
銀色の絆(下) (PHP文芸文庫) / 感想・レビュー
アッシュ姉
フィギュアスケートの世界でトップを目指す母娘の物語。名コーチとの出会いにより、選手以上に成長して変わっていく母親から目が離せなかった。娘の才能を伸ばすためなら何だってする母親の行動力に感嘆しきり。とにかくブレないし、叱咤激励上手で叱り方も潔くて気持ちがいい。これほど時間と労力と大金をつぎ込んだら、何がなんでも結果が欲しいと最初は思ったが、二人三脚で挑んだ真剣勝負の行方をドキドキハラハラ見守り、結果だけでなく得られたものの大きさに素直に感動。コーチの言葉に最後すべて救われる。読後は爽快!面白かった!
2018/08/07
ワレモコウ
下巻。とにかくすごい世界だな…という感想と、小織の成長録ではなく利津子の成長録だったということ。上巻では、コーチと母たちの想像を絶する関係性についていけなかったが、段々と応援している自分がいる。引き際がとても潔くてスッキリした。これも、母娘で全てを出し切ったからこそなのだろう。それにしても、雫井さんは、幅の広い作家さんだなと思った。
2021/08/16
はつばあば
やはり母は子供の為になら進化できると物語ってくれました。子供にとってイタイ親、煩わしい親とみえるかもしれません。以前私も娘から「これ読み」と渡された本に(題名忘れました(;O;))ショックを隠しきれませんでした。それ以来一歩引くようになりました。今年も爺様と猫と優雅に年始を過ごそうと思っているのに、年末年始に一家総出で帰ってくるから例年のようなお節は要らんと。親を越した娘には逆らえません。コーチの美濤先生のようなタイプの私だし、そっと爺様の好物の「棒だら」を炊いておきましょう
2014/11/19
きっしぃ
母と娘の物語というよりかは、母の成長物語だったんですね。最初に結果が見えてるので、あまりドキドキすることもなく…。なんだか、母も娘もキャラクターが苦手だったので、感動できずに読了。それでも、フィギュアスケートにはそんなにお金がかかるんだー、華やかな氷上舞台の裏では血の滲む努力があるのか、とか考えるとこれから見る目が変わりそうです。
2018/10/20
left7
最後まで心温まる素晴らしい作品でした。雫井さんということでミステリーやサスペンスを期待してしまうと拍子抜けしてしまうと思いますが、先入観なしで読んでもらいたいです。家族はお互いに補い合い高めあっていける存在なんだということに改めて気付かせてもらいました。今作も面白かったです。
2015/06/22
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