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是枝裕和 対談集 世界といまを考える 2 (PHP文庫)

是枝裕和 対談集 世界といまを考える 2 (PHP文庫)

是枝裕和 対談集 世界といまを考える 2 (PHP文庫)

作家
是枝裕和
出版社
PHP研究所
発売日
2016-02-03
ISBN
9784569764474
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是枝裕和 対談集 世界といまを考える 2 (PHP文庫) / 感想・レビュー

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おさむ

今最も注目している日本人の映画監督、是枝さんの2冊目の対談集。CM撮影の愚痴や安部政権批判等の本音トーク満載で面白く読了。箭内道彦さんの「20代後半の昔の自分に向けて作品を作る」や、谷川俊太郎さんの「詩とは自分の内側にあるものを表現するのではなく、世界の側にある豊かさや人間の複雑さに出会った驚きを記述する」等の箴言を掬う才能に感心します。

2016/02/23

ぐうぐう

是枝裕和の対談集第二巻に登場するのは、作家と音楽家とクリエイター。それぞれの作品に向ける姿勢や考え方が窺えておもしろい。川上弘美が「私、小説はみんな『私小説』だと思ってるんです。自分とは無関係なことを書いているようで、結局自分のことしか書けない。映画はどうですか」と問えば、是枝も「同じだと思います」と答える。糸井重里との対談で是枝が「僕の映画は、僕が演出しているというよりかは、役者の側から出てきたものを見つけて、それを定着させていくという作業の蓄積でできているんです」と説明しているのに納得。(つづく)

2016/12/03

akihiko810/アカウント移行中

是枝監督の対談集第2集。対談相手は作家と音楽家とクリエイター。印象度B+  是枝監督作品の、小学生兄弟お笑いコンビまえだまえだが主演を務めた「奇跡」は、私のオールタイムベスト20には入る作品なのだけど、その作品の話が結構載っていてうれしい。「奇跡」撮影中に東日本大震災に見舞われて、火山噴火の場面をどうするか考えた、とか。まえだまえだの弟は特に本能的で、演出がいらなかった、とか。「奇跡」は本当に子役の見せ方、撮り方が自然で素晴らしいのだ。未見の方はぜひ観てほしい是枝作品。

2024/01/10

tomonokko

そもそも映画をあまり見ないので、失礼ながら是枝監督の作品は「幻の光」「奇跡」しか見たことがない。穏やかそうな方という印象だったけど、対談の中で触れられる政治や社会に対する確固たる考えを聞くとなかなかに1本筋の通った方だ。一つの作品を創る時、共に仕事をする仲間が、監督が口にせずとも意図を読み取り、尊敬や信頼に値する結果を提示していく様が素晴らしい。さすがプロの集団。岸田繁(くるり)、川上弘美、本多孝好を目当てで手に取ったけれど、クリエイターとの対談が思いのほか面白かった。とても読み応えのある1冊。

2016/08/25

野田正彰「人は喪の途上においても創造的であり得る」これは納得できる。偶然にも、お世話になった人を喪う時期と、新しい友人との素敵な出会いが重なったことがある。大袈裟だけれど、人の運命は常に変わり続けていくと思った▼古い世代に反抗し、自分の世界に閉じ込もっているけれど、それを誇りある個人主義にまでは昇華できない。結局、上から降り注ぐ物語に回収されていく新しい世代。うーん、痛すぎる...

2018/10/22

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