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純喫茶 (PHP文芸文庫)

純喫茶 (PHP文芸文庫)

純喫茶 (PHP文芸文庫)

作家
姫野カオルコ
出版社
PHP研究所
発売日
2016-03-09
ISBN
9784569765211
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純喫茶 (PHP文芸文庫) / 感想・レビュー

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Shoji

まだ幼かった頃の家族の記憶。鮮明に覚えているものもあれば、おぼろげな記憶もあります。ふとした日常生活の中でデジャブを感じることがあります。私の子供達が大人になってデジャブを感じる時、そのシーンに私はどんな登場の仕方するんだろう。そんなことを思いました。

2017/04/12

優希

「記憶」をモチーフにした短編集でした。大人になったからこそ気づく子供の頃の思い出。ノスタルジーを感じます。

2020/10/13

エドワード

幼い頃の私は、家族で日本旅館に泊まっても和食が全く食べられずよく泣いた。放課後はほとんど公園で過ごし、木やブランコから落ちてしょっちゅう血を流していた。そんな記憶が鮮やかに蘇る。昭和四十年代のことだ。子供ながら大人の会話を一生懸命理解しようとしていた。「あれは、そういうことだったのか」大人になったある日、突然謎が解ける、大人の事情。あ~よく解る。昔は昔で、色々な人間関係があった。そういうものは法律とか技術とかが変わっても基本的に変わらない。純喫茶は全く出てこない。「純喫茶って何やねん」と思っていたあの頃。

2021/04/10

リッツ

読むほどに引き込まれる物語。正直、初めの数ページは何を語りたいのか?と思ったが『あ!』と思った瞬間、自分の子供時代の思い出と言うか、取りまくそのもの、その時の気持ちが蘇る。大人になって時々思った『子供の時は知らないから何でも分かった気になっていた』しかし無知ながらも、そうだ感じ取っていたのだ大人の事情も感情も。そして果てしなく思われる時間のなかで色んな事を思い煩い達観し見つめていた。困ってしまう、今はもういない人や風景の一コマが次から次へと浮かび、それらに包まれ奪われ、私もどちらにいるのか暫し茫然となる。

2017/07/25

fwhd8325

同世代の姫野さんが描く子供の頃の記憶は、感覚として、よくわかる。ぼんやりとだけど、あの時の記憶が鮮明に浮かぶことがある。姉に話すと記憶にないらしいのだが、なぜかその時の一言や、空気が浮かんでくる。この短編集は、そのぼんやりとした感覚に近いものを感じます。面白くないと言うことではないのだけど、そのぼんやりは共有するものもあるやに感じるのだが、ちょっと部外者的な印象も感じてしまうのです。

2017/01/25

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