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「思いやり」という暴力 哲学のない社会をつくるもの (PHP文庫)

「思いやり」という暴力 哲学のない社会をつくるもの (PHP文庫)

「思いやり」という暴力 哲学のない社会をつくるもの (PHP文庫)

作家
中島義道
出版社
PHP研究所
発売日
2016-02-03
ISBN
9784569765402
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「思いやり」という暴力 哲学のない社会をつくるもの (PHP文庫) / 感想・レビュー

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団塊シニア

無条件の思いやりには勇気がともなうという作者の持論は正論である、いじめによる自殺についても言及しており、本当の意味での「思いやり」について考えさせられる内容である。

2016/02/20

テツ

思考停止した思いやり、自分では気づかないうちに利己主義にまみれながら行うそれは全く尊い行いではなくむしろ暴力的なのだということをいつもの中島先生節で説かれている。個人という存在を丹念に消し去り「みんな」という理解不能な概念を作り出し、薄ぼんやりとした善なる行為をそれの是非も問わずに共有しようとする和の精神。確かに気持ち悪いよな。対話の重要性。一方的な思いやりの暴力性。読了すると他人と交わす言葉の重みを骨の髄まで叩きこまれる。中島先生の本は面白い。

2016/11/18

金吾

○日本を西洋と対比している部分は客観的でありながら、相変わらずの怒りがある点が面白かったです。川端康成の「雪国」の島村がソクラテスだったらの話は爆笑しました。思いやりはエゴイズムの変形や和の精神は状況功利主義というのは至極納得出来ました。

2022/04/26

ミノムシlove

ある意味理想の方。ここまで自分の主張を貫けるところは尊敬に値するし、著作を読んでいると、実は面倒見が良いのではないかと思う箇所もある。2章は自身の経験を中心に書かれていて、わかりやすく面白かった。空疎で中身の無い言葉の羅列。それらを垂れ流す事が、聴く耳を持たない国民を作り上げている、という指摘に納得する。対話の対は対立の対。お互い異なる意見を戦わす事で成り立つ〝対話〟がこの国には無い、と説く。対立まで行く前にその芽を摘んでしまうのがならいとなっている国民は、対話のすべも知らない。その通りだと思う

2024/08/04

taro335

(毎度のことながら)義道さんが、違法駐輪自転車に怒ってバタバタ倒し始めるなど怒りをぶちまけはじめると、心のなかで「おっ、始まった。ええぞ、ええぞ〜」と喝采を送る自分がいる…。

2016/03/10

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