家族連写 (PHP文芸文庫)
家族連写 (PHP文芸文庫) / 感想・レビュー
ふう
はじめは、少しくすぐったい話で可もなく不可もなくという感じでしたが、読みながら、ほとんどの家族というのはこんなふうに可もなく不可もなくというものかもしれないなと思いました。いろいろな問題を抱えながらも家族でいるためには、くすぐったく思えても相手を思いやる気持ちや言葉が必要だし、自分を育ててくれた親や大人たちに思いをはせることも必要なのでしょう。 失ったものは二度と帰ってこないから、後悔したくないから、と言い聞かせて、わたしも何とか家族と向き合っています。
2017/02/07
tengen
支えになることもある 悔いることにもなる それでも心に連なる映像は あなたが生きた証となる ☆大阪のおばちゃんそのものの母、その喜寿祝へ独身主義者の彼女を連れてく☆父が趣味のカメラをやめた訳☆初めてのお給料で☆子供が生まれ家族になり子供が巣立ち夫婦に戻る☆亡き母の里に引っ越した父☆家族写真を毎年撮り続ける理由☆貧しかった日を思い出す☆チョビとの出会いとお別れ☆彡しあわせやなあ/ピンボケ/温かいお札/妻の逆あがり/紙ヒコーキ飛んだ/ほら撮るよ/お駄賃の味/ここにおいで
2024/09/10
おと
借りて読んだ本ですが、まず文字が大きいのにビックリ。家族にまつわるちょっといい話を集めた短編集。読みやすくてどれも心温まるお話ばかりなんだけど、なぜか残らない。合わなかったのかな?
2017/02/01
Ayakankoku
森浩美さんの本は、やはりどれも心が温まる。「妻の逆上がり」「お駄賃の味」が特に良かった。時折読み返したくなる1冊。
2020/03/25
masayuki
ここには殺人事件も起きないし、わくわくするような冒険もない。あるのは平凡といってもいい日常だけ。それなのに人の心を揺さぶるドラマがある。心がほっこりとなる物語がある。「お駄賃の味」の新井先生、思いやりが胸に沁みた。「ここにおいで」は泣いてしまった。ちょうど飼っていた猫が死んでしまった直後だったので、飼い犬を亡くした家族の悲しみがとてもよく分かった。今回も森浩美さんの紡ぐ優しい物語に心が洗われた。
2016/10/20
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