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引き抜き屋(2) 鹿子小穂の帰還 (PHP文芸文庫)

引き抜き屋(2) 鹿子小穂の帰還 (PHP文芸文庫)

引き抜き屋(2) 鹿子小穂の帰還 (PHP文芸文庫)

作家
雫井脩介
出版社
PHP研究所
発売日
2019-11-09
ISBN
9784569769714
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引き抜き屋(2) 鹿子小穂の帰還 (PHP文芸文庫) / 感想・レビュー

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小説を最初に書いた人にありがとう

偶然手に取ったシリーズ1がとても楽しめたことで続けて2を読了。今まで読んだビジネス小説、経済小説の中でも半沢直樹シリーズに匹敵する面白さだと思う。今作の良さはビジネス面だけでなく人情的に感動する話も多いこと。数年前に主人公の小穂が理由あって退職した父が経営する会社の不穏な動きにヘッドハンターとして成長して帰還するストーリーには痺れた。題名が上下巻ではなく1,2となっていることに続編を期待してしまう。

2020/01/17

あすなろ

上巻も面白かったが、下巻はまた更に違うテイストあり面白い。そしてこの作品は、雫井氏の新境地だと思う。下巻は、鹿子小穂を通してヘッドハントの世界を読者は介間見るだけではない。経営の危うさとダイナミズムが生む翻弄と強く成長した小穂を読者は体験出来るのである。そして、現代のビジネス小説若しくはお仕事小説らしいなと感じたのは、ここには記さないが、小穂の返り咲きの方法である。なるほど、と膝を打った。同族系企業にはこの手が現代ならあるのである。そして、そんな描写からも生真面目な雫井氏の筆が感じられる良作であった。

2020/07/19

となりのトウシロウ

鹿子小穂がヘッドハンターに転職し成長した姿が描かれるシリーズ第2弾。第一話は、確執ある親子の触れ合いにちょっとほろっとくる「引き抜き屋の苦心」。「引き抜き屋の報復」ではドロドロとした人間模様が騙し合いを生む話でちょっとイラッとくる。そして最終話「引き抜き屋の帰還」では、謀略に対して反撃する姿が半沢直樹っぽくて思わず拳を握りしめて読んだ。父にもその成長を認められた小穂が眩しく感じた。そんな一方、高尾山を登る小穂の姿が可愛らしく微笑ましく彼女のキャラが際立つエピソードとして挿入されているのが良い。

2023/08/24

カブ

シリーズ1が面白かったので引き続き期待して手に取ったが、期待以上でした。実際のヘッドハンティングの世界を知らないのでとても興味深く、その手法やヘッドハンターの個性などが面白くグイグイ引き込まれた。現実感はまるでないけど、映像化したら面白いだろうと感じる。

2020/02/23

Yunemo

苦心、報復、帰還の3連作、高スペックのプロ経営者、不況にあえぐ社長がいて、いろんな業界のいろんなテーマを 、シビアな現実を表現しています。小穂の実家が外資から狙われる様はまさにその通り。ただねハンティングされた大槻の狙いが当初から組み立てられていたなんて、実際に乗っ取りという構図がこうして表現されてるんだ、との想いに。ヘッドハンターとしての小穂の成長過程、実家を助ける活躍、最後は正義が勝つ、やっぱり安心感で読み終えることができる、これでいいんでしょうね。でもね、報復で記された内容に尻切れトンボ感があって。

2020/03/21

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