[新装版]思うまま
[新装版]思うまま / 感想・レビュー
ろくせい@やまもとかねよし
本新装版まえがき、本書と「道にひらく」「続・道にひらく」とあわせて三部作と紹介。1971年発行された松下幸之助さんの249篇の随筆。当時の社会情勢を憂う動機が記されるが、提案する内容は現代でも色褪せない印象。「困難で不安な時代に事を成すことはむずかしいが、実におもしろい」が松下さんの通底理念を表しているか。そして根本に時間概念の存在が。よりよい未来を欲するなら、「今」、熟考し、精一杯取り組もうと啓蒙。「今」は経験でしか学べず、経営など手段をどう使うかを考え、しかし今を作った「過去」も十分に尊重すべきだと。
2023/04/05
コージー
★★☆☆☆戦後ベストセラー第2位『道をひらく』『続・道をひらく』の三部作。タイトルどおり、松下幸之助が思うままに書き留めたもの。1ページ1篇の構成でさらさら読めるが、一部作二部作のほうが格段に言葉が心に刺さる。【印象的な言葉】①心して事物を見てゆけば、万物ことごとくわが師たらざるはなし。②千人が狂っても、自分一人は狂わない。これくらいの強い信念と正しい判断力をもちたい。③「百聞は一見にしかず」というが、「百聞百見は一験にしかず」ともいえる。
2018/01/14
南
『体質を丈夫に』(p.276)。自分の身体だけではなく、企業も国家も丈夫にするよう努力する…心がけていきたいです。どの項からも厳しさが伝わってきますが、それだけ普段から『甘い』のだろうと思いました。いや、甘過ぎるんだ(笑)。こうやって厳しいことを言ってくれる人は少ないので、読んで反省していきますm(__)m。
2017/05/04
クラムボン
以前に読んだ『道をひらく』と同様、とても背筋が伸びる本です。 アドラー心理学に感銘を受けているせいか、松下氏も同じようなことを考えているものだも感じました。
2024/04/19
しょうご
『道をひらく』三部作を読み終えました。 どこを切り取っても松下幸之助さんの文章には松下幸之助さんらしさを感じました。 仕事で何か悩んだり、行き詰まったりしたときには松下幸之助さんならどう考えるだろうかと考えてみると何かしらの突破口を得ることができるのではないかと思いました。 特に印象に残ったのは『道徳なき姿が』(p191)の「道徳というものが戦争に結びつくのではなく、真の道徳なき姿が戦争を起こすということを忘れてはならないと思う。」の一文でした。
2022/04/17
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