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なりひらの恋

なりひらの恋

なりひらの恋

作家
三田誠広
出版社
PHP研究所
発売日
2010-05-07
ISBN
9784569779171
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ジャンル

なりひらの恋 / 感想・レビュー

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じいじ

美男の代表・業平ならぬ〈なりひら〉の女性遍歴を綴った恋物語はオモシロイ。和歌の世界は無調法で疎い私ですが、芥川賞作家の三田氏の手を経ると、古典の名作『伊勢物語』もこんなに解りやすく楽しめることを知りました。文中あちこちで、プレーボーイなりひらの面目躍如ぶりが窺い知ることができます。「どんな夜にも夜明けがあるように、どんな恋でもやがて冷めてしまう…」としみじみと述懐。男目線で描かれたこの物語、女性諸姉には少々承服しかねる箇所もあるかもしれませんが、古典文学の名作に免じてご容赦願いたい。【図書館本】

2020/09/11

みつき 

伊勢物語と史実を基に創作された在原業平の恋物語。業平の特徴のある一人称の語り口があまり雅な感じでないなと思いながら読み進めていましたが、結局夢中になって一気読み。歌の紹介も多く、高子との恋はもちろん、当時の貴族達の政治的策略や権力争いも生々しく描かれていてとても面白かったです。見目が良く、業平のように政治、権力に頓着なく、優しく優柔不断、女性にのめり込んだら一直線、そんなダメダメな男の人に女性は生涯に一度は惹かれるのかも。軽く読める小説なのでこの時代に興味がない人でも楽しめそう。

2013/07/26

真理そら

易しい文章で書かれているので桓武(50)から陽成(57)までの歴史や伊勢物語の中のなりひらがよく分かる。業平は才能や血筋の割に恵まれない人生だったかもしれないけれど、同じくらい高子も恵まれていない。高子の異母姉妹の淑子が登場したので、『山河寂寥(杉本苑子)』を再読した。

2019/07/23

ひなひな

ずっと少年のようだった「なりひら」さん。大人になりきれず、ダメな人にも思えるけれど、歌は素敵ですよね~。本人的には恵まれない人生だったのかしら。

2016/01/02

星群

どんなに美男子だともてはやされようとも、好きな人と添い遂げられないこと程、切ないことはありませんね、なりひらさん。

2014/11/03

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