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いい顔してる人

いい顔してる人

いい顔してる人

作家
荒木経惟
出版社
PHP研究所
発売日
2010-05-19
ISBN
9784569779218
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いい顔してる人 / 感想・レビュー

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keroppi

表紙の写真がいいなぁ。荒木さんの撮る人は、どれもいい顔をしている。愛がある。エロスがある。哀しみがある。ストーリーがある。人生がある。そして死に顔まで撮ってしまう。人の顔ってドラマなんだなぁ。電車で読んでいて、思わず周りの人の顔を見てしまった。

2017/09/06

ジョニーウォーカー

顔の写っていない老人の遺体と、斜め上からの表情をとらえた老婆の遺体。そのどちらも、著者の父と母が亡くなったときに自ら撮影したものだという。「いったんフィルムに刻まれたら、それは永遠に残る。記憶の方が消えていくんだよ。だから悪い顔は撮っちゃダメ」。これまで“裸のエロスを撮る人”くらいの認識しかなかった自分にとって、この本は天才アラーキーの本質を知る一冊となった。「究極のヌードといったらやっぱり顔なんだ」。表紙の母子像を見ていると、あらためて彼の言葉に納得させられる。ほんと、いい顔してるなぁ。

2010/09/23

たまきら

この人こんなに面白い文章書く人なんですねえ!大うけしました。表紙に惹かれた娘がところどころ読んでは「このひとおもしろい!」…擬音語が多いからなんだな。人への視点がオープンで、つきぬけてて、ああ、下町っ子なんだ。陽子さんやチロは見てたけど母子のはぜひ見たいな。お父さんの写真が顔を愛する人なのにクロップされていて衝撃だった。今年読んだエッセイの中では一番あけっぴろげでその人と会っているような本。恋に落ちちゃいそうだわ。

2016/04/21

gtn

「顔がいちばんの裸」という著者。言い換えれば妻陽子の顔が一番との告白である。照れもせず、妻は自分といる間はどんどんいい顔になった、「陽子とアタシとの間には、揺るぎない愛情があったから」という始末。陽子の肖像が美しい。反論できない。

2019/09/22

CherryBlue

出会ってからの時間はわずかなはずなのにこんな素晴らしい表情を撮影できるのは、テクニックとかそんなんではなく人間の器なんだろう。被写体は自分の鏡って言葉に大いにうなずける。

2010/09/09

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