数学に恋したくなる話 (PHPサイエンス・ワールド新書)
数学に恋したくなる話 (PHPサイエンス・ワールド新書) / 感想・レビュー
キジネコ
職人の算術に感心を通り越して感動。秋山仁さんと松永清子さんがしてくれた数学の話、優しい語り口の話し言葉を そのまま活字に置き換えた印象です。まるで 落語の様、枕話から入ってオチまで準備してくれて、実際に教室で こんな授業を経験できたら「数学が社会で何の役に立つんだよ」なんてアホなことを言う生徒ではなかった・・かもしれません。書の旅が続きます。EVCafeからバイオに進んで 今回が数学、次はイグノーベルか、粘菌か、葛飾北斎伝記・・本文中引用されたトルストイ「大空のもとに、自然の教えをお聞きなさい」が嬉しい。
2013/06/06
ひろ
「自然という書物は数学という言語で書かれている」というのはガリレオの名言だけど、この言葉の意味や数学の醍醐味を体験できる一冊。自然界では素数周期で発生するセミ、有名芸術作品に隠された黄金比、ドレミの"音階"の根底にあるサイン・コサインの波の話…「数学が何の役に立つか?」という疑問がそもそも論外で、世の中は数学で満ちあふれているということを実感できる。何だかんだ半分くらい知っていたけど、思わず「へぇ!」と唸ってしまうトリビア満載で、すごく読みやすい。
2014/01/11
せな
数学苦手だけど、面白かったです。「なるほど」を連呼しました。読み終わってから数学について友達と議論。「数学はさ、人にすれば、多分いい奴なんだよ!縁の下の力持ち的な」「教科書とかそっと見せてくれる感じだよね」…なんか違う気がするけどいいや。数学、得意になれるといいなあ。
2012/05/17
さいちゃん
2010年NHKラジオで放送されたカルチャー講座をまとめたもの。テレビ番組で出題されるクイズや大工さんが曲尺(L字型直角のものさし)を使うこと、視聴率は信頼できるのか等、身近に出会っていることが数学として学習してきた統計や確率、図形や代数などなどだったと楽しく述べられていて数学はなかなか良いもんだよ誘ってくれる。気楽に楽しく読める。
2020/06/20
KTakahashi
2010年の9月からNHKラジオで放送されたカルチャー講座を元にした本のようです。内容はこれまで秋山先生が出している本とかぶっているところが多いのですが,非常に読みやすい文体になっています。福寿草とパラボラアンテナ。3人でケーキを不平等感を与えない分け方。多数決や議席の分け方。同窓会などの集合場所決定問題などなど。すべて数学で説明が付けられています。
2019/08/10
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