KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

大幸運食堂

大幸運食堂

大幸運食堂

作家
明川哲也
出版社
PHP研究所
発売日
2011-09-02
ISBN
9784569799445
amazonで購入する

ジャンル

大幸運食堂 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

chimako

『多摩川物語』を書名を変えて再読。(読友さんに教えていただいて気づく)心の和む連作集だった。「本番、スタート」の撮影スタッフたちの男気に思いっきりやられて涙が止まらなかった。難解なものも含まれるが、男女の愛も母子の愛も、夫婦の愛も、友情もさらりと残る言葉で描かれる。明川哲也(ドリアン助川)さん、優しい人なんだなぁ。

2016/10/20

パフちゃん@かのん変更

同じ川べりに住む人たちが主人公の連作短編集。登場人物がどこかで重なっています。どれも淡々と描かれているのですが、心に響きます。泣けます。人生辛いことや悲しいことがいろいろあるけれど、前向きに生きて行こうと思わせる作品です。「だめな日はだめな日なりに、毎日を味わって生きて行きなさいね。笑っていればいいことよ。笑っていれば、またきっと、いい景色の日が来ますから」という良美さんのお母さんの最期の言葉が切なくも温かいです。

2016/01/11

あつひめ

一生懸命生きているのにどうしてこうも世の中は辛く当たるのか・・・そう思わずにはいられない。でも、その悲しさや辛さの裏にはほんの束の間でも幸せであった日が横たわっている。人が頑張れるのは辛い日ばかりじゃなく時にはいい日がやってくる・・・そう思えるからなのかもしれない。明川さん初読みでしたが、人の生きる道をそっと照らし出す月のような優しい文章に心惹かれました。人の懐に抱かれるってこんな感じかなと思えるような温もり。黒猫ミーコ、本番スタート、花丼、越冬、月明かりの夜に・・・どれもお気に入りです。

2012/10/05

プル

最後の著者経歴で気がつく。この著者は「あん」のドリアン助川さんだったね。どういう経緯で作家名を変えたのかしら。一編一編の短編集は悩みや迷いから始まるようなため息混じりでも前向き。そして導かれる心優しい結末。お話全体、あの人とあの人が繋がり、その地区の地図が自分でも描けそう。「明川哲也」さんの他の作品も読んでみたい。

2019/05/07

だんたろう

川のそばの街で、人々がつながっている物語。共通しているのはやるせない気持ちを抱えた人の葛藤。重いテーマを暗くならずに扱っている。移り変わっていく目線が、時代や状況や人の流れと重なって、読んでいる自分も運ばれていく。いい話が詰まったなかなかの作品。

2013/09/01

感想・レビューをもっと見る