生きる
生きる / 感想・レビュー
馨
小野田さんの生きることへのこだわり、任務に対する執着心が凄い。陸軍中野学校での教育にもよるのだろうがご本人の負けず嫌いな性格や根性によるでしょう。とても尊敬します。逝去されまた1人日本は立派な国民を亡くしたと思います。『ここを狙えば怪我をするぞ』と相手に思わせることが必要という箇所に納得。他の著書でも触れていますが小塚さんの戦死は悲しかったです。
2014/06/22
スー
127前回読んだ本とほとんど同じでしたが帰国後の話が少なくなり代わりにサバイバル術と自然学校と母親とのエピソードが増えていてそこの部分だけでよかったかなぁという感じでした。戦後日本の平和な生活に慣れた日本人と自然から離れた子供達に違和感や危機感を感じていたのはやはり戦前教育学部を受け戦争を体験した人なら当然なのかなと思いました。戦争体験者の感覚を知る事ができるのは貴重ですね
2021/11/03
きんてつ
終戦後30年間戦いづつけた小野田少尉の人生訓と回想録。フィリピンのルバング島。厳しいジャングルの環境のなか、投降の呼びかけにも応じず、上官からの作戦任務解除命令を直接受けるまで30 年。人間、目標があれば生きられる。人は生きる為に生まれてきたのだから。の言葉に重みがある!
2015/04/26
剛腕伝説
「わがルバング島の30年戦争」に続いて読んだ。99%同じ内容で、失敗したかなと感じたが、最終章が違う内容で、かつ興味深かった。作者の先祖は、古代、神武(天皇)に対抗し戦死した名草戸畔という首長であった。反骨精神の血脈はそこから来ているらしい。因みに実家である宇賀部神社にその頭が祀られているとの事。小学入学早々、同級生を傷付けた作者は、母親に正装させられ仏壇の前で腹を切る事を命じられたと言う。何とも凄まじい教育である。最後に国防の事、イジメの事、教育の事に付いても熱く語っている。共感する部分も大いにあった。
2021/05/16
ぼちぼちいこか
初めは4人だった。一人が投降し3人になった。ルパンぐ島の生活は生きるために闘う日々。埼玉県比企郡小川町出身の島田さんがいなければ小野田さんも密林で生き抜くことができたのか。生活の知恵は自然の中にある。稲わらで縄をなう作業自体、現代社会では必要ないがやろうと思うと出来ない。 戦前生まれの高齢者は器用に縄をなう。小野田さんは「目的」がなければ生きることに鈍感になるという。目的があるからこそ生きていける。見失う人が多いことに嘆いていた。 とても重みがあり、私も指標となる目標を目指したい。
2018/01/13
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