新聞・テレビはなぜ平気で「ウソ」をつくのか (PHP新書)
新聞・テレビはなぜ平気で「ウソ」をつくのか (PHP新書) / 感想・レビュー
Miyoshi Hirotaka
変化を拒めば淘汰される、新聞・TVもこの法則の例外ではない。記者クラブは誕生以来120年間業界を統制してきた。戦時下の言論統制の被害者というのはなりすまし。また、ライブドアや海外メディアなどの新規参入への障壁として閉鎖性を維持。情報供給源の政界と癒着し、「官報複合体」を形成し、情報の買い手である我々は無視されてきた。しかし、インターネットという代替品の登場によりもう命運が尽きる。原発や慰安婦報道で見せた失態は制度疲労が原因。金融業界が拓銀・山一の破綻を機に再編されたようにここにも大再編の波がもうすぐ来る。
2014/09/17
佐島楓
記者クラブの閉鎖性を書いた本はほかにも読んでいた。現在のメディアの大きな問題点なのだろう。
2016/01/03
TakaUP48
記者クラブの罪悪を、記事を書かない現場報告者からの起こし文をあげて実態を暴く。談合の如く同じネタ元で、記事を書く新聞各社。「官報複合体」の癒着構造も解説。世論操作やウソ報道の実例で、辞任した鉢呂大臣の「放射能つけた!」発言は、虚報だとテープ起こしで証明。外国のメディアの逆で、日本のメディアは「ウソ」に寛容だが、「間違い」は絶対に認めない。情報を受け取る側は、情報を鵜呑みにせず、自ら選別する能力を身につけるべし。ディベート教育も必要。発信側の賛否両論併記を訴える。真実を伝えたいと、自由報道協会を立ち上げる!
2020/07/03
mazda
記者クラブ、番記者は即時やめるべきだな、と思いました。このシステムって、試験でいえば「カンニング」そのもので、道理でどの新聞読んでも内容が同じわけだ、とようやく納得できました。しかし、この作者の方、正直なところ胡散臭いな、というのが率直な感想でした。民主党のことをやたらと持ち上げる、原発に関しては反対論を展開したいのかな、と感じさせてしまう、など、ちょっとジャーナリストとして??な感じです。経歴詐称あり、安倍総理の批判記事のねつ造あり、ちょっと叩くと埃が出てくるあたりもイマイチ信用できない感じです。
2014/10/06
AICHAN
図書館本。「記者クラブ」という日本のジャーナリストの“なれあい”“談合”組織を糾弾してきた著者が、渾身でもって日本のジャーナリズムを斬る。私も一時期ジャーナリズムに籍を置いたが、一番嫌だったのはやはり“なれあい”“談合”だった。主な取材先から接待を受け、書くべきことは「記者クラブ」の定めに則らねばならなかった。そんな状況では書きたいことも書けない。テレビ・新聞でニュースを知る人は一度この本を読むべきだと思う。記事やニュースがどうやって伝えられるのか、その事実を知る必要がある。
2018/04/22
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