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移行期的乱世の思考

移行期的乱世の思考

移行期的乱世の思考

作家
平川克美
出版社
PHP研究所
発売日
2012-04-17
ISBN
9784569803876
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移行期的乱世の思考 / 感想・レビュー

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Gatsby

今までの平川氏の本とは違ってインタビュー本として出版されている。平川氏も書いているとおり、考えながら話し、話しながら考えているので、そのうちにだんだん考えが整理されていくという部分もあるように思う。二項対立という問いのたて方がもはや機能しなくなっていること、自分の責任でないことを自らの問いとして考える、というテーマが興味深かった。さらには、「縮減」というテーマと、殊に、人間は自分が思っていることと違うことを実現してしまうというテーマには関心させられた。なかなかこういう観点から物事を考える人はいない。

2012/06/14

シュラフ

わたしはこの平川克美が好きである。この本は平川克美の放談集でテーマが幅広いのだが、どのテーマも"考えるヒント"として現代社会を読み解くヒントを拾い集めることができる。例えば、物事を単純化して考える"縮減モデル"というもの。本来的には物事の本質をとらえようとする姿勢のはずなのだが、世の中をとらえようとする場合には物事の本質をはずしてしまうことがあるという。数年前の小泉劇場における二項対立的な問いのことである。そんな時は別の次元からの視点というものを持つことで全体性の回復をはかることが重要だという。

2015/12/12

陽之理

拡大成長はどう考えても無理があるけど、みんな考えないフリをしている。

2014/08/06

Hiroki Nishizumi

著者自身の見解というよりも、それらを導くための先達の叡智の数々、下川治、レヴィ・ストロース、マズローなどの言葉、功績が参考になった。カタログ的な意味で読んで良かった。

2014/03/03

しゅんぺい(笑)

平川克美さんの研究分野である経済とはちょっと反れて、「移行期的混乱期」における思考法を主に取り扱った本。 テイストは違っていたが、かなりおもしろかった!心に残る文章が多かった。 ものごとを悪い意味で「わかりやすく」してしまう「縮減」という言葉がキーワードやった気がします。それを頭に入れて、次元を上げて考えること。 責任がないものについても責任をとろうとする姿勢、の話はとても共感した。 またぜひ読みたい本です。

2012/05/31

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