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武士の碑(いしぶみ)

武士の碑(いしぶみ)

武士の碑(いしぶみ)

作家
伊東潤
出版社
PHP研究所
発売日
2015-06-19
ISBN
9784569824444
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武士の碑(いしぶみ) / 感想・レビュー

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あさひ@WAKABA NO MIDORI TO...

次は何を読もうか困ったときの伊東作品ということで利用させていただいてますが、本作も安定の面白さで重宝してます。大河ドラマせごどんの記憶もまだ新しい中、映像を想像しながら読み終えた感じです。武士の時代に終止符を打った西郷どんはじめ、その碑を刻んだ薩摩隼人の志に遠く想いを馳せ、一つの時代から新しい時代への区切りに触れたような読後感でした。

2019/05/18

ゲンキ

伊東潤さんの、西南戦争を舞台にした渾身の長編小説でした。西郷隆盛を支えた村田新八や桐野利秋ら薩摩隼人の生き様がカッコ良すぎて、何度も泣けました😭。時折出てくる、村田新八がフランスで文官をしていた時の回想話も凄く良かったです。今年一番の感動本でした。皆さんも是非とも読んで下さいませ。

2021/09/26

いつでも母さん

これは小説なのだと何度も言い聞かせた。薩摩が育んだ西郷と大久保、時代は大久保を選んだ事実。しかし、愛されたのはどちらだったのか。西郷を皆『自分だけの西郷』にしたかった事が招いた最期。幼馴染の村田新八目線で綴る最後の内戦・西南戦争が痛々しい。越すに越されぬ田原坂の唄も思い出された。武士と兵隊の違いはどこに有るのだ?え?土地は荒れ果て、遺された者の心は荒み、苦しみ・・逝った者達を讃え、懐かしむには長い長い時間を要すのだ。そして『今』が有る。時代の変換期の作品は沢山あるが、この作品は好きな作品の仲間入り決定!

2015/12/18

たいぱぱ

時代によって名を残し、時代によって殺された人達の物語。村田新八という武士は知りませんでしたし、西南戦争が起こった理由もよく理解できてませんでした。西郷が大久保と袂を分かち非業の死を遂げるまでを、村田新八の眼で語る本書を読んでもわからない。そこには失くさずに済んだ命が、失われていったという哀しい気持ちしか残らない。新八の息子・熊八の死。僕ならどんな理由があろうと息子を死なせません。彼のノートがあの福地源一郎に拾われた史実にはもう号泣です。孔子が記した「恕」という言葉は、人が失くしてはならない大切な心です。

2020/11/20

Die-Go

図書館本。明治時代初期において起こった日本史上最後の内戦「西南戦争」に参戦した薩摩きっての有為の人材、村田新八を描く。結末をある程度知っているため、読んでいて切なくなることしきり。最後の武士としての戦いを閉めるに当たって、新八らが思い描いていた理想の死に方とはなんだったのだろうか。★★★★☆

2018/10/21

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