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蘇生

蘇生

蘇生

作家
五十嵐貴久
出版社
PHP研究所
発売日
2015-09-12
ISBN
9784569826660
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蘇生 / 感想・レビュー

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mariya926

五十嵐さんの本は色々な作風があるってことで読友さんにお勧めして頂きました。東日本大震災は衝撃が大きすぎて、今まで関連のある本を避けていました。震災にあった子どもたち6人のグループの一人が自殺をしたので、自殺をした所に一緒に行きますが、帰り道に橋が壊れて車ごと落ちてしまいます。先生は意識を無くしてしまい、そこから5人の生き残るための旅が始まります。震災の映像だけが印象に残って、その後の子どもたちについて考えることができていなかったことを痛感したので、子どもたちのその後と思いが知れたのが良かったです。

2018/09/25

いつでも母さん

『あの日を生き延びた子供たち』の帯に負けて(あ~お出かけしないからせめて本を‥‥汗)あの日のことは真実。そこからの五十嵐作家の小説。これでもか?って、その後の6人の子供たちの数年間。ラインや携帯じゃ分からないよね!直接顔を見て感じる事があるよね!これは物語だけれども、実際にもおそらくあっただろうさ・・きっと受け入れる側の言い分もあるのだろうが、ここでは新たな試練が待ち受けていた。一人の自殺によって再会し、それぞれが心を叫び合う。キツくともそこからのこれが『蘇生』だった。

2015/09/21

ゆみねこ

震災で福島の地を離れ、バラバラになった6人の幼なじみ。1人の女の子の自死をきっかけに北海道の岬に元担任教諭とともに集まった。そこで思わぬ事故に遭い、瀕死の先生を救うために5人は森の中へと歩み出す。暗闇の中、5人の思いはすれ違い不信に苛まれる。大きな心の傷は大人だけではなく子供の心にも。経験しなかった人間が軽々に語れないとは思いますが、結構ヘビーな読後感です。

2016/01/02

Yuna Ioki☆

1279-482-14 震災の爪痕は物理的な物だけではない。精神的な傷の方が深刻で、物理的に早めに立ち直ったものの方がかえって精神的に追い詰められることの方が多いかもしれない。震災にあったことがない人達の間に居るとお互いに気を使いすぎてしまう結果にもなるだろうし、周りが同じ被災者ばかりでも色々問題はあるだろう。ちょっとありえない設定ではあるし想像でしかないが、被災した子どもたちの本音が吐露されている気がした。

2015/11/12

ナミのママ

小学5年生、福島で東日本大震災を経験した6人の同級生。4年後、1人が自殺したと聞き、担任と共に北海道で再開する。そして車ごと川に転落し・・・・。大人でも心身を病んだり、生活を立て直すことができずにいるあの震災。多感の小学生が目の前でそれを見て、その後の避難生活を体験し、どれほど深い傷を負ったのかと改めて考えさせられます。子供にとって家庭・学校は始めて経験する小さな社会、そこで自分の立ち位置を決めることも社会生活を送る大切な要素。それが断絶され新たな土地、家庭、学校でやり直す大変さが読んでいて苦しかったです

2015/10/13

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