ただ生きていく、それだけで素晴らしい
ただ生きていく、それだけで素晴らしい / 感想・レビュー
starbro
五木寛之は、小説・エッセイ問わず新作中心に読んでいる作家です。80歳台で達観した著者が語る優しく解りやすい言葉でのメッセージ集です。10代で悩んでいる若い人に読んで欲しいけど、読まないんだろうなぁ!私も著者の域に若干近づいている気がしますが・・・現在の私のモットーは「自然に生きる」です。
2016/10/29
モリー
私が湿っぽい性格だからでしょうか。あるいは、弱い人間だと自覚しているからでしょうか。波長が合いました。五木寛之さんが「自信なげにつぶやく」言葉の数々が私の孤独な心に寄り添い「ただ生きていく」だけで良いのだ、こんな自分でも生きていていいのだと思えました。逆境を生き抜き、親鸞聖人の説く「悪人」であることの深い自覚が無ければ決して生まれない想いが言葉となって本書に凝縮されているように思います。「私たちにできることは、ただ生きていくこと。」「無用な人などいない。また、無用な出来事など何一つないのです。」生きよう。
2021/05/07
pukupuku
今日読んだ「神奈備」の主人公「潤」に読んでほしかった。このタイトルそのものが,「潤」に・・・もしかしたら生きていくことに悩んでいる誰かに届いてほしい。そして,頁をめくってほしい。
2016/11/11
Shoji
五木寛之さんの人生訓です。「勝ちも負けもない。つくづくそう思います。人生というのは、長い旅路です。私たちにできることはただ生きていくこと。生き抜くことです。外からの評価を気にしない事です」。なるほど。達観していますね。私も私らしく、淡々と生きてやろう!、そう思いました。
2021/01/14
団塊シニア
五木さんの文章は決して断定でなく、私はこう思うけどあなたは別の考えがあるかもしれませんね、という問いかけが魅力である、鬱病を体験を経て、人は生きているだけでも価値があるという境地になったということが本書から伝わってくる内容である。
2017/07/30
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