「老後不安不況」を吹き飛ばせ! 「失われた25年」の正体と具体的処方箋 (PHPビジネス新書)
「老後不安不況」を吹き飛ばせ! 「失われた25年」の正体と具体的処方箋 (PHPビジネス新書) / 感想・レビュー
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低迷する日本経済へ、大前さんらしいツボを得た提案が小気味好い一冊。米国と違い、いくらマイナス金利と言う劇薬で市場に円を流しても、一向に日本経済が好転しない状況を”低欲望社会”故と診断したあたりはさすがだなと思わせます。この本を読む限り、安倍さんの時代が長く続けば続くほど日本経済の復活は先送りになる予感がします。遅れるだけならともかく、国債を発行し続けているうちに国債価格の暴落からデフォルトに陥ることがないようにはしてもらいたいね。また、最近の大前さんは”アイドルエコノミー”をキーワードにしているようだな。
2017/04/04
カレー好き
大前研一さんによるアベノミクスへのダメ出し。将来への不安により「低欲望社会」となった日本。平均3500万も貯金を残したまま死んでいくという。車も家も負債という考え方。お金使わなくなったもんなー。年金もある。生活保護もある。何とかなるハズがみんな不安で抱え込む。やっぱり政治の責任と思います。個人としてはお金を生み出す技術を磨くこと。スーパーインフレにも備えを。☆4つ
2018/08/13
まゆまゆ
日本経済の長期低迷の原因は、国民の「老後・将来不安」である。老人たちは根拠のない「いざというとき」のために約3500万円をため込んだまま死んでいく。この溜め込んでいるお金を使わせるための政策こそが今の日本には必要である。そもそも欲しいものがない低欲望社会の日本に、高欲望が前提のアメリカ流の経済学を持ち込んでも全く効果がない、とはそのとおり。
2017/08/15
葉
優秀なリーダーの共通点は、一つのことしか言わないということ。そのためにも根本的問題は何かを徹底的に探る能力が必要。バブル崩壊から25年間で国民の金融資産は700兆円以上も増えた。そのお金を持っているのは圧倒的に高齢者である。老後への不安が消費を抑えることが問題と考える。不安を取り除くことが1番必要で、そのために人生の楽しみ方を国が積極的に取り組むことが大事。ポール・クルーグマンが白旗をあげた日本経済の消費の中心はお一人様ということだ。
2017/04/11
カルロ・イータン
久しぶりに読んだ大前さんの著書。相変わらずわかりやすくタメなる。庶民の目になって問題の解決方法を提示してくれるからだ。国の問題も提示してくれているが、「国」が老後に救いになるとは思えない。そこで、大前さんが提示してくれた、一人一人にできることが生きてくるのだ。まずは大前さんが絶対にやってはいけないことの一つに挙げていた普通預金にため込むことからやめようと思う。
2017/04/05
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