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愛すべき音大生の生態

愛すべき音大生の生態

愛すべき音大生の生態

作家
辛酸なめ子
出版社
PHP研究所
発売日
2020-03-13
ISBN
9784569846798
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愛すべき音大生の生態 / 感想・レビュー

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キク

弁護士や医者になる人達の歩むルートは、なんとなくイメージできる。レベルは大きく違うけど、多分同じレースに参加していたから。でも音楽家となると、そのレース内容どころか、参加申請手順からわからない。で、わからない世界については、覗き見をしたくなる。芸大や音大関連の本がチョコチョコ出ているから、多分みんなそうなんじゃないだろうか。読んで思ったのは「実家が太いかどうかがこんなに影響しちゃうんだ」ということだった。音楽とフィギュアスケートと卓球のエリートと、実家環境の関係性を誰か調べて本にしてくれたらすごく読みたい

2024/10/27

R

様々な音大にインタビューや見学、学園祭突撃なんかをして、学生さんたちの実態をレポートした本でした。思ったよりもおとなしいというか、破天荒さは控えめな内容でまったり読めました。著者の貧乏僻みがやや多いものの、音大生の苦労や、音大あるある的な話、やや闇を感じさせる噂話など、それなりに面白いのだけども全体的に綺麗にまとまりすぎてて、大人しい印象。穏やかにまとまった本でした。

2020/08/06

アコ

音大生の生態に迫る取材本。自虐まじりの文体など著者らしさはあるも、内容があまりに浅くて軽い。現地取材の内容も微妙で音大潜入を楽しんだだけにも見える。なんだろう、たまたま学校・専攻が異なる音大卒の友人が数名いて、彼らからもっと興味深い話やエグい話を聞いていたのもあるかと。(遠距離レッスンや就職難、学校や専攻間のマウントとか…)著者ほど音大や音大生がミステリアスな存在ではないようだ。新垣隆氏との対談はよかった。

2020/11/12

阿部義彦

武蔵美短大卒業のイラストライターの辛酸なめ子さんが音大生の世界をレポートした本です。美大は貧乏人対して音大は金持ちのお嬢様おぼっちゃまと言う世間的見方があるが、果たして本当なのか。音大生に取材したり、学園祭に参加したりの音大生解体新書。天下の藝大の文化祭では演奏会を聞くのも申し込んで抽選をクリアしないと、参加出来ないなんて。藝大に受かるより難しいと、愚痴るおじさん多数。自宅の人は既に練習場所が有るが練習場所の確保だけでも頭を悩まします。トランペット男子はモテるらしい。バッハとモーツァルトは嫌われる等。

2024/06/01

Bartleby

著者が音大生の生態を潜入調査。潜入先は東京藝大、国立音大、武蔵野音大など。自分の身近には音大出身者が多く、まさに本書に登場する人たち顔負けで、彼ら彼女らを思い出しながら笑った。やはり声楽科のエピソードが安定して笑える。声楽科がいちばん音痴で、やたら声の良い音痴で、音が高くなるほど音程がとれなくなるという内部生のあけすけな証言は、そうじゃないかと怪しんでいただけによけいに可笑しかった。

2023/07/10

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