思考のコンパス ノーマルなき世界を生きるヒント (PHPビジネス新書)
思考のコンパス ノーマルなき世界を生きるヒント (PHPビジネス新書) / 感想・レビュー
やすらぎ
常に進むべき道を指し示す思考のコンパスが必要な時代。常識が新たな思考に制約をかけてしまう。違和感に敏感になり固定したライフスタイルから各人が幸福感受性を回復する必要がある。何が大切で何をしていくのか。よりよい未来を考える対談本。情熱は行動を起こすことで生まれ、小さなきっかけから大きく膨らんでいく。将来に漠然とした不安を抱えるからこそしがみつく。その日暮らしで生きる感覚も忘れてはいけない。バーチャル社会では偶発性が生まれづらい。壁一面の本棚から好みの一冊を探し当てるようなランダムネスなSNSが増えるだろう。
2022/11/18
よっち
変化の激しい時代に必要なのは常に進むべき道を指し示してくれるコンパス。北野唯我、近内悠太、養老孟司、小川さやか、高橋祥子、井上智洋、広井良典「ぶれない指針」を持つ7人との対話。グルを求める人が多い、偶像化すると本質が変わる、贈与に気づくことの重要性、便利さを追い求めると五感からの情報が失われる、不確実性に身を投じると生きやすくなる、ランダムに起きるエラーが進化をもたらす、ベーシックインカム論、資本主義の転換点など、ぶれない人たちの様々な視点からの提言は、こういう考え方・見方もあるのかと興味深く読めました。
2021/12/03
ぶう
7名の著名人と山口氏の対談本。一番面白かったのは遺伝子の研究をされている高橋さんの話。生物の進化というのはランダムに発生するエラーを元にもたらされるもの。この仕組みは生物の進化以外にも応用できるとても重要なものであり、エラーを発生させる仕組みを意図的に組みこんでいる会社もある。Googleの20%ルールなんかもそのひとつである。あとは井上氏のベーシックインカムの話も興味深かった。思考実験としては納得できる部分もあるが本当に可能なのだろうか?財源はあるのか?勤労意欲かなくなりはしないか?など興味は尽きない。
2022/07/02
奈良 楓
【良かった】● 脱成長をテーマとした、著者が教養ある人と認める7名との対談集、というところでしょう。● 特に印象に残ったのは以下2人。 ● タンザニア商人の経済活動を研究する小山さやかさん。貸し借りの効用は1つの答えとしておもしろかったです。本を出しているので読みたい。 ● 生命科学研究所の高橋祥子さん。生命科学が経済活動を規定する。最近はやりのあれかと思って生暖かく読み始めましたが、ランダム化が進化をもたらす話はとても納得感がありました。 ● 養老さんの安定感あるすごさ。
2022/01/23
Tenouji
約1年前に出版されたものであるが、コンパスは変わらないとしても、具体的な内容としては、少し古さを感じるのが驚きだった。
2023/11/06
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