ボクと、正義と、アンパンマン なんのために生まれて、なにをして生きるのか
ボクと、正義と、アンパンマン なんのために生まれて、なにをして生きるのか / 感想・レビュー
けんとまん1007
やなせたかしさんの哲学だと思う。こどもたちを、変に子ども扱いせず、同じ目線で対等に考える。多少、難しいことでも、その根幹を感じ取ってくれるし、変な遠慮などなく判断してくれる。そして、こころ、精神の在り様を大事にする姿勢。初版が書かれて20年以上経過しているにも関わらず、今の時代に当てはまることが辛い。それだけ、世の中の在り方が変わらないどころか、憂うべき部分が濃くなっているのだ。アンパンマンのマーチ、よく味わって活かすようにしよう!
2022/03/17
sayuri
やなせさんの温かい人柄が行間から滲み出て来るようなエッセイ集。2013年に94歳で永眠されたやなせさん。本作は、1995年に『もうひとつのアンパンマン物語』と題して刊行されたものを新装復刊した作品。優しいお顔が目に浮かんで来る前書きの後には「アンパンマンのマーチ」の歌詞が掲載されており、改めてこの歌詞の良さを実感する。「手のひらを太陽に」と共にずっと歌い継がれて欲しい楽曲だ。戦争を経験した著者から紡がれる事は胸に響く。『いちばんのよろこびはほかのひとをよろこばせること』読後はやなせさんをもっと好きになる。
2022/03/01
智湖@ベルばら同盟副会長
「正義の味方はカッコよくない。傷つくことを覚悟する。」「いちばんの喜びは、他の人を喜ばせること。」
2022/08/01
がらくたどん
復刊待ってた本。こちらでお知らせ頂いて本屋さんに注文に走りました♪まとまったテーマのエッセイというよりは雑記集。昔の詩集に挟まってたリーフレットとか『詩とメルヘン』の編集後記とかでも、チョコチョコと読み手に語り掛けてくれたヤナセさん。とにかくマメに「一緒に楽しもう」を発信し続けた方だなとしみじみ思う。巻頭の「アンパンマンマーチ」は圧巻。子どもから大人まで、その年齢なりの愛と勇気が湧いてくる。山梨シルクセンターが出した詩集が本棚にある。「少年倶楽部」体質のまま成人した大正生まれの伯母からのプレゼントだった。
2022/03/23
いちろく
1995年に刊行された著者のエッセイの復刊本。著名人、有名人、芸能人などの昔のエッセイを読むと、今の時代には合わないな、古い考えだなと思うことも正直ある。時世や世の考え方も変化しているから、良くも悪くも仕方のないこと。その点を踏まえても、著者の考えはけして古いとは思わない。著者が解くコトバの一つひとつが時と共にあまり変わらない内容だからかもしれない。タイトルに正義とあるけれど、押し付けがましくない点も、読み手側に優しい。それにしてもアンパンマンは誕生からもうすぐ50年? 3世代で親しんだ人もいるはず。
2022/05/24
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