京都祇園もも吉庵のあまから帖 2 (PHP文芸文庫)
京都祇園もも吉庵のあまから帖 2 (PHP文芸文庫) / 感想・レビュー
machi☺︎︎゛
①を読了したばかりだけどまたもも吉お母さんに会いたくて②も読了。今回も決して出しゃばらないけどしっかりと存在感があってみんなの悩み迷いを解消するもも吉お母さんには脱帽した。いくつになってもシャンと芯の通った粋な計らいができるこんな女性に憧れる。でももも吉お母さんも散々辛い思いや悲しい思いをして来たからこその今だと思うから、一体その過去とはどんなものなんだろう。
2021/06/23
とし
京都祇園もも吉庵のあまから帖。2巻。京都祇園、一見さんお断りのちょっと変わった甘味処「もも吉庵」の女将「辛抱せんと、花は咲かへん・・・辛抱して咲かせた花ほど綺麗な花はないんや・・・しんぼうしなはれ」良い言葉ですね。甘味処「もも吉庵」あれば行ってみたいですね。
2021/03/09
カメ吉
シリーズ2作目。5つの話が入った1冊。1作目も染み入る話が詰まってましたが本作は更に心に染み入る話ばかりでした。特に一話目では仕事に纏わる心得。この歳になって改めて気付かされる店員さんの話。忘れてしまっている心得。その他修行中の仕込みさんのお話も泣けるし、母親の介護の為に会社を追われた元会社員の話は自分の今までの状況とリンクしてて感情移入してしまった。「甘味処・もも吉庵」の元芸妓の母娘が織りなす人情味溢れるほのぼのとして少しほろ苦い人生の教本にもなりそうなシリーズ。続きがあれば楽しみです!
2020/07/05
Ikutan
甘味処『もも吉庵』には、今日も、悩みを抱えた人たちが訪れる。店主で元芸妓のもも吉に、悩みを聞いてもらうことで、心が軽くなっていく。「仕事いうんは、頑張るもんやない。気張るもんや。」「昔から、秘すれば花と言いますなぁ。人の心を苦しめてまで、知らなあかんことはないのと違いますやろか」もも吉の言葉に教えられること多し。今回も、もも吉と隠源との軽快なやり取りにクスリと笑いつつ、厳しいけれど温かい花街の雰囲気を味わいつつ読み進める。第四話の奈々江ちゃんのエピソードでは泣けたなぁ。笑いと涙の人情物語。いいですね。
2023/05/01
ぶんこ
シリーズ2巻目。1巻でも感じたのですが、美都子さんの父親をもも吉さんが教えないことが良い事なのか?世間はともかく娘だけには教えてやってと。どうも私には祇園の教えは馴染まないようです。途中でやめようかと思ったのですが、3〜5話と進むにつれて親子、祖父と孫、そして美都子さんの隠徳さんへの叶わぬ思いに涙が止まりませんでした。
2021/09/27
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